2代目オデッセイの流行りワザを振り返る!
【バルカンライト】
日産シーマの純正ヘッドライトを分解して内部に移植するこの技。半球体の7つのレンズが目力アップに大きく貢献した。
【ダッシュマット】
ダッシュボードをレザーで覆いつくし、内装の雰囲気を高めるダッシュマット。ウッドパネルもこのころに大流行した。
【フォグ変更】
エアロを個性化するにおいて、フォグの変更は必須のワンオフメニューだった。ダブルフォグ、メルセデス・ベンツのフォグ移植など多彩に流行った。
【ウッドフロア】
2列のシートを取っ払ってリムジン化するのが大流行り。こうすることで広々室内で快適な空間が生まれる。自分で施工するユーザーも多かった。
【ヘッドレストモニター】
ヘッドレストの後側にモニターをインストールするのがこのころの定番。果てはピラーやインパネにも埋め込む。後ろからの眺めは壮観だ!
【フロントテーブル】
助手席の前に利便性を追究したフロントテーブルは、いまだに売れ続ける大ヒット作。実用性と見た目が両立した魅力的アイテムだ。
【間接照明】
内装のピラー上部に間接照明を仕込むのがこのころ流行っていた。夜間に天井がほんのり照らされ、雰囲気も最高だった。
【ディープリム&オーバーフェンダー】
スライドドアではなかったオデッセイ。そのためオーバーフェンダー化も自由自在で、セダンにも負けないディープリムを求める達人ユーザーもいたほど。
ミニバンカスタムのキーパーソンが当時を振り返る
ミニバンのドレスアップが爆発的に大流行するなかで、ブームを牽引していったD.A.D(ディーエーディー)。当時、ドレスアップシーンで何が起きていたのかを知る、時代の証人である桑山大介さんに2代目オデッセイのカスタマイズシーンを振り返っていただいた。
「当時は5ブランド(D.A.D/CROSS OVER PRESTIGE/BLACK MAFIA/GERAID GT/GERAID)をラインアップしていました。開発車両も2~3台用意し、内外装の製品開発を同時進行させるなど当社にとって主力車種でした。当時のマーケットはVIP中心でしたが、エアロが大きく走りにくいという声を聞き、開発したのがラグジュアリーブランドの「D.A.D」です。低車高で走れる新しい提案は画期的で、プロモーションにも力が入りました。またハイブランドが流行ったこの時代、その息吹を感じさせる内装パーツを開発し、長く楽しめるようにプロジェクトをスタートさせたことを覚えています」と桑山さん。 ミニバンのドレスアップが発展途上であった創生期にユーザーニーズにいち早く反応し、意匠の異なる5ブランドを展開するなど、カスタマイズの多様性を提案したその功績は偉大であった。