ランチア・デルタHFの歴史的ゼッケン1号車が2台登場
魅力的なモデルカーやRCカーをラインアップする模型メーカーの京商は、人気モデルカーシリーズ“KYOSHO ORIGINAL”に世界ラリー選手権での歴史的な競技車を2台ほど登場させてきた。
今年の1月に発売され話題だった1/18スケール「ランチア・デルタHFインテグラーレ」は、市販限定モデルの「ヴェルデ・ヨーク」と「ブルーラゴス」、そしてラリー仕様の計3台だった。だが今回はそのインテグラーレのラリー仕様車でも、さらに個別の2台の競技車が具現化されての登場となった。1992年サンレモ・ラリー参戦ゼッケン1号車と、1993年モンテカルロ・ラリー参戦ゼッケン1号車だ。
ランチアWRCメーカーチャンプ6連覇達成のマシン
1992年の世界ラリー選手権、ドライバーズチャンピオンはトヨタセリカGT-FOURのカルロス・サインツが奪ったが、マニュファクチャラーズ(メイクス)チャンピオンはランチアだった。ランチアはこれでグループA競技車両でのシリーズが始まった1987年から、なんと6年連続のタイトルを獲得することになる。 京商から発売されるダイキャストモデル「1992 サンレモ #1」の実車は、1992年にランチアのタイトル獲得に貢献したユハ・カンクネンがドライブしたサンレモ・ラリー参戦車だ。
ランチア・ワークスを象徴するスポンサー、マルティニカラーがまばゆい。サンレモではランチアチームメイトのアンドレア・アギーニが優勝しカンクネンは2位だったが、カンクネンはこの年、ドライバーズでもトヨタのサインツと争ってシリーズ2位となっている。 また1992年のサンレモでの勝利は、WRC史上ランチア・デルタHFインテグラーレ最後の勝利ともなっている。