キャンプ用語その11:ハイキング
英:Hiking よく聞く言葉ですが「健康のために歩く」ウォーキングに近い意味を持つ。野山のみならず、郊外や歴史探訪など特定のコースを歩いて回ることが主。ピクニックとは概念が異なります。
キャンプ用語その12:ピクニック
仏:Pique-Nique、英:Picnic。野山や公園など自然のなかで食事を楽しむことで、主目的は食事です。サンドイッチなど予め用意するスタイルで、調理も食材のカットなど簡便。発祥はヨーロッパ貴族の狩りの合間のランチ。ヨーロッパの高緯度地帯では、夏の日差しを楽しむ意味もあります。
キャンプ用語その13:ワンダーフォーゲル
独:Wandervogel/渡り鳥の意。略称はワンゲル。ドイツで19世紀末に始まった自然回帰・自由謳歌活動。広義の意味でのアウトドア活動全般を指し、山岳登山から、トレッキング、ハイキング、ピクニック、野外での合唱など幅広いです。日本では昭和初期に教育目的で導入され、高校や大学などにワンダーフォーゲル部が多数設立されました。若い男女が青春を謳歌するサークル活動のようなものでした。
キャンプ用語その14:レードル/ターナー
英:Ladle/Turner /Cutlery /tongs。おたまとフライ返しのこと。日本人なら「おたま」、「フライ返し」と呼べばいいではないか、とも思いますが、キャンプに来ると呼び名がオシャレになる例。ナイフとフォークも「カトラリー」と呼ばなければいけません。バーベキューなどで具を挟んで掴む道具もトング。火バサミといってはちょっとかっこ悪すぎる? もちろんやかんはケトル。ちなみに「お玉」の正式名称は「お玉杓子」。この形状に似ていることから、「オタマジャクシ」と呼ばれたのがカエルの幼生の総称。
キャンプ用語その15:ツェルト
独:Zeltsack。総称してテントの意。日本でツェルト(ツエルトとも)といえば、緊急時などビバーク用の軽量小型テントを指します。テントに近い自立型、タープのような1枚もの、ポンチョに近い被り物などさまざま。総じて軽量コンパクトなものが多いです。またUV、耐水、遭難時の視認性など製品によって特色があります。
キャンプ用語その16:メスティン
Messtin(軍用ブリキカップの意)。広義の飯盒。日本ではおもに角型のアルミ製メスティンを指します。スウェーデン・トランギア社のメスティンが歴史的に定評がありますが、近年はアウトドアメーカー各社、100円ショップなどでも販売されています。 長らく日本では飯盒といえば、キドニー形状(腎臓型)の兵式飯盒が主流でした。昔から伝わっていた炊飯後ひっくり返して蒸らす必要はなく、鍋底を木片で叩くのも飯盒をボコボコに痛めるだけなので、やめたほうがいいです。熾火で調理すれば煤は付きません。
キャンプ用語その17:バーナーパット
日:Berner-pad。キャンプ用コンロやガスバーナーの火力を拡散する金属製の網。炎が直接集中すると、ステンレスやチタンなど熱伝導の低いクッカーは焦げやすいです。金属メッシュで分散することで面で加熱できます。五徳に乗せて使用するため、シエラカップなど五徳に乗せにくいものでも安定するメリットも。パンなどが焼けるロースタータイプもあります。
キャンプ用語その18:ランタン
英:Lantern。元はラテン語で松明の意。ランプも語源は同一。ランプは広義の照明であり固定式を指しますが、携行式をランタンと称します。ライトは光そのものを指すが器具でいえば「電灯」。LEDランタンやLEDライトはありますが、「灯油ライト」は聞いたことがありません。近年LEDの登場で明るさ(ルーメン)を競ってる感がありますが、爆光はほかのキャンパーの迷惑になります。明るければいいってものではありません。炎が揺れる灯油ランタン、キャンドルランタンの仄明るさと、都会にはない夜の漆黒を味わう大人の感性をぜひ身につけたいです。