安いメリットがある中古車のポイントとは
中古車を選ぶ一番のメリットは価格の安さだ。なるべく割安な車両を選びたい。それはいい換えれば、リセールバリューの悪いクルマになる。リセールバリューの優れた高く売却できる車両は、中古車を買うユーザーから見ると、価格が割高なコスパの悪い商品になるからだ。
コスパを考えれば不人気車も狙いだが
コスパの優れた中古車のパターンは、大きく分けてふたつある。ひとつ目は不人気車だ。車種やグレード、あるいはボディカラーなど、欲しがる人の少ない中古車は、一般的な価格では売れないから安く抑える。走行距離や年式を基準に考えたときのコスパは良好だ。
販売台数多い7年落ちが狙い目の理由
注目されるのはふたつ目の中古車だろう。中古車の流通量が増えた理由は、新車時の販売台数が多かったためだから、商品力も相応に高いと考えられる。ひとつ目の不人気車も、商品力が低いとは限らないが、幅広く推奨することはできない。
中古車の年式選びも重要だ。最初に車検を受ける手前で売却した3年落ちの車両は、走行距離も少なくて程度は良いが、価格も高めになる。そして人気の高い車種を中心に、5年落ちでも中古車価格が3年落ちとあまり変わらない車両が多い。
次は今から7年前、つまり2014年の販売ランキングを見る。その結果は1位:先代タント(1カ月平均販売台数は1万9538台)、2位:先代アクア(1万9434台)、3位:先代フィット(1万6903台)、4位:先代プリウス(1万5301台)、5位:先代N-BOX(1万4994台)であった。
セグメント違いでも安くいいクルマもある
例えば先代タントなら、2014年式の中心価格帯は標準仕様のXで70〜90万円だ。走行距離は4〜6万kmが多い。
先代フィットの2014年式は、1.3Lのノーマルエンジンを搭載するG・Fパッケージなどであれば、60〜80万円が中心だ。走行距離は4〜6万kmが多く、コンパクトカーなのに軽自動車のタントXよりも少し安い。
先代フィットの2014年式は、中古車の買い得度ナンバーワンといえるだろう。保証の付帯された中古車を選びたい。