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「ソロキャンプ」ツーリングの必需品!「コールマンPeak1」を自力でレストア&プチ改造してみた

投稿日:

TEXT: 阿部忠雄  PHOTO: 阿部忠雄

DIY大好きなイラストレーターのアウトドア生活

 DIYとアウトドアに目がないイラストレーターの阿部忠雄さん。26年所有するホンダCT110 ハンターカブをキャンプツーリングの相棒として、オフの日は気ままに東奔西走中。今回は阿部さんが長年愛用するコールマンのシングルバーナーを自力でオーバーホール! その模様をリポートしよう。

36年愛用するシングルバーナーをオーバーホール

 絶版となって久しい「コールマン Peak1 400A」。お手軽な「ガスストーブ」が全盛の今となっては「重い、大きい、操作が面倒」の三重苦が目立ってしまいますが、登山と違ってバイクツーリングの荷物としては、それほど苦になるものでもありません。逆にその面倒な操作(ポンピングなど)が儀式めいていて、休憩で入れるインスタントコーヒーさえ味わい深く感じられます。

 わが愛機は使い倒しているので、それなりの疲れた外観です。製造年月の打刻が1985年2月ですから、もう36年間も使い続けていることになります。コールマン Peak1 400Aをオーバーホール

 これがキレイな状態だと「お宝」だったりするらしいのですが、実用品として普通に使っています。それでも何回となくレストアを繰り返しているので、基本的な性能は新品時と何ら変わりありません。ずいぶん前に、酷くなる一方のバーナーボウルのサビに耐えかねて、新品パーツと交換しました。ついでにゴトクも注文したのですが、初期型の波板ゴトクは廃盤ということで、後期型の平板タイプとなりました。コールマン Peak1 400Aをオーバーホール

分解して積年の錆を落としていく

 分解するのはいたって簡単です。スクリューネジと6角ナットを緩めれば、燃焼部分のほとんどのパーツが取り外せます。コールマン Peak1 400Aをオーバーホール

 ただバーナーリング中央のスクリューネジがプラスドライバーではどうしても緩まず、ポンチをネジの頭の外周に打ち込んで外しました。これはクルマの修理で、固着してナメてしまったボルトにタガネを打って緩める強硬策と同じです。燃焼中は真っ赤に焼ける部分なので、それだけサビやすくなってしまいます。コールマン Peak1 400Aをオーバーホール

 金属ブラシでサビを落としたら、耐熱塗料のシルバーと黒で塗装します。レストア後はそこそこキレイですが、耐熱塗料とはいえ赤く焼ければそれほど長持ちすることもなく、何回か使用するうちにまたサビが出てしまいます。コールマン Peak1 400Aをオーバーホール

 固着していたスクリューネジは、手持ちのどのネジともピッチが違っているので、再利用することにしました。

 ただ、次回のメンテのためにマイナスドライバーでも回せるように溝を切っておきました。このストーブのいいところは、ガソリンストーブなのにプレヒートがいらず、半分にしたティッシュペーパーを丸めて着火しておいてから、燃料レバーを開くだけで「ボッ!」と燃え上がります。フレイムアジャストレバーを使って、小柄なボディからは想像できないほどの強い火力から、消えそうなくらい小さなトロ火まで自在にコントロールすることが可能です。

 この2レバータイプのシングルバーナーが今でも人気の理由は、デザインの秀逸なことはもちろん、安定したトロ火調整が可能なことが大きいと思います。トロ火のありがたさは調理面だけではなく、真冬のキャンプで暖をとるのにも役立つのです。このときは周囲に箸代わりにする枯枝も見付からず、アルミペグで代用しています。コールマン Peak1 400Aをオーバーホール

 

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