走り好き女子の86は硬派なサーキット仕様
オーナー:keiko桜さん【トヨタ86/ZN6型】
「keiko桜」さんが乗るトヨタ86は、ご自身の名字でもある桜をあしらったラッピングで女子感をアピールしています。しかし、この86の真価はこの見た目ではありません。ダイワナノテックでテロテロに輝く艶ボディにだまされてはいけません。中身は、本格サーキット仕様なのです。 これまで4年かけ、みっちり鍛えたことで筑波サーキットコース1000では43秒台という中級レベル。サスペンションは現在のSPIRIT車高調でなんと4セット目。荷重移動をもっと学びたいと、レーシングドライバーの川名 賢選手や蘇武喜和選手が講師のスライドコントロール講習会にも、積極的に参加しているツワモノなのです。 隠された本物の価値は参加者のみなさんにはしっかりと伝わっていたようで、「はまだ歯科クリニック賞」を受賞していました(編集部注:各アワードはエントリーした女性オーナーの投票による得票数で決定される)。
ロータリーひと筋の純愛を貫くFD女子
オーナー:もじゃっくさん【アンフィニRX-7タイプRS/FD3S型】
気合いの入ったカスタマイズ車両が並ぶなか、カタログから飛び出してきたかのようなストック車両特有のオーラを放っていたのが「もじゃっく」さんが駆るマツダRX-7(FD3S)です。
FDもヴィンテージ感を放つお年ごろになったかと感慨深いですが、オーナーさんもFDと近い世代の90年代生まれ。なんとこのクルマが初めての愛車だそうです。カスタマイズ内容は、まるで時代考証に忠実に、年代を揃えたアイテムを探し、装着しています。 ホイールは一世を風靡したヨコハマのSUPER ADVAN GENERATION2です。ディスク面のパールが艶引けしていない、程度極上品を見つけてきました。絶妙なツラ合わせは前8mm/後5mmのスペーサーを仕込んで成し得ています。現在はmomoの傘下となったatcのステアリングも当時モノ。ヘッドライトがゴールドバルブ(車検対応)なのも味出しポイントです。 エンジンルームもノーマル然をキープしていますが、インテークを耐熱ちりめん塗装するなど、渋みを増す方向の見事なモディファイを施しています。ロータリー愛があふれすぎて、助手席にはDIYでサンドブラストしたハウジングとローターを大事に載せ、注目を浴びていました!
魅せながらも走りを追求したドラッグ仕様のアメリカンマッスル
オーナー:mi_yan_9999さん【ダッジ・チャレンジャー392 HEMIスキットパック シェイカー】
会場では、参加車両のゾーン分けもしっかり練られて決められていました。ランウェイへの導線をスムースにするために左ハンドル車は一列にまとめられていたのですが、その迫力たるや本当これが女性オーナーが転がしているクルマなのか、信じられないほどのマッスル感を放っていました。 そのうちの1台、「mi_yan_9999」さんの乗るダッジ・チャレンジャー392スキャットパック シェイカーに釘付けになりました。
どこを切り取っても画ヂカラにあふれるゴリゴリのルックスですが、まずは足元。フロント245/35R21、リヤ285/30R21という極太タイヤを、ピアスボルトのカラーにまでこだわったフルオーダーのBCフォージド鍛造2ピースに履かせています。置きで魅せるだけでもかなりの存在感ですが、それだけでなくツインリンクもてぎスーパースピードウェイのドラッグレースにも年2回、エントリーしているそうです。 周囲のドラッグガチ勢に影響されたこともあり、今後は神奈川・厚木のスペシャルショップ「オートコンセプトジャパン」にサポートしてもらいつつ、NOS搭載からはじめ0-300mのタイム10.7秒を1秒以上縮めるべく本格ドラッグチューンに着手する予定とのこと。 現状のパワーは550psですが、きっちりと現車合わせのセッティングが出ており700ps超のダッジ・チャージャーSRTヘルキャットと勝負できるほどのパフォーマンスだそうです。しかし、本気でそれ以上を狙っていくそうです。異次元ですね! こうした、計30台を超えるオーナーの思い入れあふれるGCC参加車両。すべての皆さんの熱い気持ちを紹介できないのが心苦しいところですが、記事は後半へと続きます。