キャンプデビューの参考に上級者のテクニックを盗んでみては!!
コロナ禍で大規模イベントが軒並み中止や延期になるなかで、自然の中のフィールドで開催されるアウトドアフェスが空前の人気を集めている。さすがに新型コロナウィルス感染症第5波の影響で、この夏以降も多くのアウトドアイベントが延期となってしまったが、空前のキャンプ人気は世界中を襲う感染症の猛威に屈することなく、キャンプ場などの施設はもちろん利用者がしっかり感染対策を施すことが条件となるが、この秋は心置きなくアウトドアが満喫できそうだ。
そこで今年4月、静岡県富士宮市のふもとっぱらで開催された「GO OUT CAMP vol.16」で取材したキャンパー&こだわりの愛車を紹介しよう! みな独自のキャンプスタイルが確立されていて、これから本格的にキャンプを始めようと考えている人にもサイト造りや愛車選びの参考になればと思う。
これは反則級! ロッククローラー×ミリタリーなキャンプサイトの好演!
ミリタリーを意識したコダワリのキャンプサイトで、家族や仲間たちとキャンプを楽しんでいたboko_sukeさん。家族4人がゆったり寛げるスペースには、イエティのコンテナやクーラーボックスなどが整理整頓され、機能的で使い勝手に優れた居心地のよい空間を演出していた。
そんな秀逸な雰囲気を醸し出したキャンプサイトには、反則級のJKラングラーが威風堂々と佇む。40インチ近くあるであろう大径M/Tタイヤを履くビッグフットは、本格派のロッククローラーにモディファイされコンペティションにエントリーするほどの腕前を持つそうだ。
その証がKMC・XDシリーズに装着されたビードロックに刻まれた歴戦の証とも言える傷の数々で、このJKラングラーが「見てくれ」だけじゃないことを物語っている。
キャンプ上級者たちが数多く参加するGO OUT CAMPだが、広大なふもとっぱらのフィールドでもすぐに目に止まるサンセットオレンジのラングラーは、どんなに高価で希少性の高いヴィンテージなキャンプギアをもってしても適わないオーラを放っていた!
愛車&キャンプサイトDATA
■OWNER:boko_sukeさん
■VEHICLE:JEEP WRANGLER UNLIMITED RUBICON
■SITE SPEC:ノルディスク・レイサ6テント/ドゥーグータイム ザテーブル420、六角テーブル/カーミット&ネイタルデザイン・チェア/ボーンファイア ブラックエディション焚き火台/コールマン200ランタン、ベアボーンズ・ランタン/スタンレー・ジャグ/スノーピーク・シェルフコンテナ、イエティ・コンテナ&クーラー/バリスティクス・ミニランプシェード&ラウンドタフケースほか
ヴィンテージなギアたちに囲まれたフレンチキャンプスタイル!
5~6年前からキャンプにハマって、GO OUT CAMPにはこれまで5回ほど参加している後藤ファミリー。テントサイトで目を惹くのはなんといってもキャバノンの日本別注ヴィンテージテント。その横には人気のシトロエン・ベルランゴが佇み、ヴィンテージテント×シトロエンの最新型MPVが並ぶ、世代を超えたフレンチスタイルがとってもオシャレ。
コンパクトに使い勝手よくレイアウトしたリビング&キッチンには金メッキのランタン&シェラカップで差し色を取り入れることで、さりげなくヴィンテージ感を主張するコーディネートは奥さまのこだわりだそう。
ちなみに国産ミニバンからベルランゴに乗り替えたばかりで、乗り心地のいい走りはもちろん、思った以上に収納が沢山あるユーティリティ性能に大満足の様子。ファミリーキャンプのスタイルとして非の打ち所がない快適なサイトに3人のお子さんたちも大満足!
愛車&キャンプサイトDATA
■OWNER:後藤ファミリー(洋志さん/里佳さん/渚ちゃん/雫ちゃん/楓ちゃん)
■VEHICLE:CITROEN BERLINGO
■SITE SPEC:キャバノン・テント/ロゴス・テーブル/ヘリノックス・チェア/ロゴス焚き火台/デイツ・ランタン
クラシックレンジがアダルティな大人のグルキャンスタイル
ゆったりまったり、大人なグルキャンを愉しんでいたクラシックレンジオーナーのgurookadaさん&SURFNOKOさん。キャンプサイトには仲間たちとの寛ぎの空間を見守るように、イギリス王室御用達の2台のクラシックレンジが脇を固める。
まず、gurookadaさんが持ち込んだテーブルやチェアはDIYでマットブラックに塗装されるなど、あえて飾らないシックなサイトプロデュースが大人の余裕を感じさせる。その最たる存在が2台のレンジで、まったく異なった嗜好でそれぞれにクラシックレンジを嗜んでいる。
元々、ディフェンダーに乗っていたというgurookadaさんのレンジは、なんといってもパステルグリーンのボディカラーがアウトドアフィールドに映える佇まい。しかも、ノスタルジー感を強調するように初期型のバーチカルグリルや前後バンパーに換装するなどのカスタムに力が入っている。
いずれにしてもゆったりとした包容力のある佇まいと収納力抜群のパッケージングがキャンプにもぴったり。愛嬌のある丸形ヘッドライトのクラシックレンジだからこそ富士を眼前にしたアウトドアフィールドでその存在感が際立っていた。
愛車&キャンプサイトDATA
■OWNER:gurookadaさん
■VEHICLE:RANGE ROVER
■SITE SPEC:タラスブルバ・キャタピラー2テント/尾之上製作所テーブル/オンウェー・チェア/プリムス・カマド焚き火台/スノーピーク・ノクターンランタン
愛車&キャンプサイトDATA
■OWNER:SURFNOKOさん
■VEHICLE:RANGE ROVER Vanden Plas
■SITE SPEC:DODカマボコテント3(M)/DODグッドラックテーブル/DODグッドラックソファー/ユニフレーム焚き火台/ジェントス・ランタン
キャンプマスターが造るミリタリーでヴィンテージなプライベート空間
名古屋でヴィンテージなアウトドアギアを取り揃えるショップを営むmmf-toolsさん。サイトを見た瞬間に「タダ者」ではないことが理解できるテントサイトは、「ソロキャンプなので焚き火まわり中心の道具で来ました。サイドテーブルなど必要最低限+ちょっと無駄な道具を持って楽しんでます!」と、大自然のフィールドを活かした質実剛健ながらも寛ぎの空間が広がる。
気になるのが白と黄色の無骨なクルマの存在。じつはオーストラリアの軍用車「ピンツガウアー」というモデル。15年ぐらい前から気になった車両で知り合いを通じと購入したそうだ。日本にもそれなりの台数が入ってきているようで、ミリタリーフリークの間では密かな人気車種とのこと。
さすがに旧式のディーゼルエンジンは走行中にハンズフリーで電話すらできないほどで、さぞかし不便なのかと思われがちだが普通に通勤にも使用しているそうだ。そして愛らしい丸目2灯ヘッドライトとスクエアで“普通のバン”とは違う独特のフォルムがオヤジホイホイなんだとか。
愛車&キャンプサイトDATA
■OWNER:mmf-toolsさん
■VEHICLE:Styr-Puch Pinzgauer
■SITE SPEC:ヒルバーグ・アクト ミリタリー/ノラス・サイドテーブル、バリスティクス×LFE FT40テーブル/バリスティクス・ロッキンローバーチェア/MMFオリジナル焚き火台/デイツ・レイルロードランタン/イエティ・ジャグ