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「シャコアゲ」に「でこぼこタイヤ」! 愛車をアウトドア仕様にするための「5つのポイント」

クルマをアウトドア仕様にする着眼点とは

 アウトドアブームは、近年留まることを知らないほど根強い人気を誇っている。クルマのカスタムでも影響は大きく、SUVはもちろん、軽自動車や商用ワンボックスカーなど、幅広い車種に波及している。

 アウトドア系カスタムにもさまざまなスタイルがあるが、なかでもやはり王道は、ワイルドなクロスカントリー系のテイストを取り入れた手法。また、キャンプや車中泊でも役立つアイテムなど、見た目と実用性を兼ね備えたパーツも人気が高い。

 ここでは、山や海などの野外はもちろん、街なかでもバッチリ目立てるルックスや、外遊びで使い勝手もいいカスタムパーツをを紹介する。

リフトアップ

 アウトドア系カスタムの王道といえば、やはり車高を上げる「リフトアップ」だろう。元々は、いわゆるクロスカントリー系の競技用車両などが、段差やわだちなどがある未舗装路や雪道などを走るため、高い車高にすることで走破性を上げることが主たる目的だった。だが、現在では公道を走るクルマでも、そういった「上げ系」カスタムは、ワイルドなスタイルを手に入れられることで人気だ。ただし、普通の舗装路も走ることを考えると、あまり車高を上げすぎると直進安定性が悪くなるし、車検にも通らなくなる。 そこで、おすすめなのが構造変更が不要な40mmまでの「ちょい上げ」スタイル。この程度であれば、舗装路の走行性や乗り降りのしやすさを犠牲にせずに、オフロード車的な雰囲気を出すことができる。また、40mmまでの車高上げなら、大がかりなカスタムも不要だ。ロングスプリングや車高調を使ってあげることが可能であるため、比較的手ごろにできる。とくに、ジムニーなどオフ系スタイルが人気の車種には、さまざまなメーカーから車高アップの専用キットなども豊富に発売されているから、パーツをいろいろ選べるのもいい点だ。

オールテレーンタイヤ

 リフトアップしたクルマとぜひ組み合わせたいのが、「オールテレーンタイヤ」だ。これは、高いオフロードの走破性を持たせつつも、オンロードでの使い勝手も両立したモデルのこと。タイヤの表面がブロックが並んだようなゴツゴツとした形状なため、ワイルドで高いオフロード感を演出できる。 しかも、こういったタイヤは、マッドトレーンなどの本格的オフロードタイヤと比べ、舗装路でのロードノイズも少なく快適だし、雨の日など滑りやすい舗装路での制動力も考慮されている。もちろん、悪路走破性もある程度は高いため、かなりハードなダートコースを走らない限りは大丈夫。最近は、大型車向けの20インチから軽自動車向けの15インチまで幅広いサイズもあるから、車種を問わず選べるのも魅力だ。

マッドガード/アンダーガード

 ボディまわりのカスタムでは、「アンダーガード」や「マッドガード」もおすすめだ。アンダーガードは、ボディ下まわりを保護するパーツで、多くは金属製のため高いレベルでエンジンや駆動系をガードしてくれる。これも本来は、ハードなオフロードを走るためのパーツだが、見た目にインパクトを持たせる効果もバツグン。街乗りがメインの人でも、装着するだけで目立てる。 一方のマッドガードは、いわゆるフェンダー後部に付ける泥よけのこと。本来は、オフロード走行で、タイヤが跳ね上げる石などがボディにヒットして傷付くことを防ぐことが目的のパーツだが、こちらもワイルドな見た目を演出できる効果がある。車種によっては純正のオプションパーツもあるが、オフ系専門のアフターパーツメーカーから出ているもののほうが、カラーやサイズが豊富なため、より好みに合わせることが可能だ。

ルーフキャリア/ヒッチキャリア

 見た目と実用性を備えるという点では、「ルーフキャリア」も効果満点だ。なにせ、装着しているだけで、「この人はアウトドア派ね」と一目瞭然だし、キャンプ用品など大きな荷物も積むことができる。 ルーフキャリアには、おもにフタが付いた箱形のルーフボックスと、台座だけのシンプルなルーフラックがある。ルーフボックスは、荷物は雨の日でも濡れないのがメリットだが、ボックスの容量により積載量が限られることと、積載する荷物の形状によっては積めない場合もあるのがデメリット。対するルーフラックは、積み方や量にある程度の自由度があるが、雨の日はカバーなどをかけないと荷物が濡れる。また、積載物や数などによっては、固定に工夫が必要な場合がある。 いずれも、ルーフレールがある車種はもちろん、なくてもベースマウントなどの取り付けキットさえ愛車に対応していれば、SUVだけでなく、セダンやミニバンなど、幅広い車種に装着できることも魅力だ。 ちなみに、荷物の積載アイテムには、車体後方に装着する「ヒッチキャリア」もある。ルーフキャリアよりも荷物の積み下ろしが楽で、キャンプで使う場合、クルマをサイト内に駐車できる場所ならば、テーブルなどにも利用できる。なお、装着にはヒッチメンバーと呼ばれるパーツを付ける必要がある。また、運転に慣れないと、とくにバック時は壁やほかのクルマなどにぶつけてしまう可能性があるので、注意が必要だ。

ルーフテント

 最近のアウトドアブームによりキャンピングカーの人気も高いが、高額な本格的モデルを購入しなくても雰囲気を味わえて、しかも実用的なのが「ルーフテント」だ。これは、クルマの屋根に取り付けるテントのこと。ルーフボックスのようなFRP製ケースのなかにテントが入っていて、停車時に上方へ展開することで就寝スペースになるアイテムだ。箱形に立ち上がるスクエアなものや、三角テントのようになるタイプ、ふた折りで床面が2倍に広がるタイプなど、さまざまなものがある。 キャンピングカーにも、最近はポップアップルーフというものがあり、人気が高い。これは、クルマの屋根自体がせり上がりテントになるもので、ワンボックスカーやミニバン、軽自動車など、最近は多様な車種に装着されている。ただし、ポップアップルーフの場合、ルーフをカットするなどのカスタムが必要となる。しかも、構造変更をしないと車検に通らないため、専門の業者に取り付けてもらうことになる。 その点、ルーフテントなら、自分で取り付けることも可能。メーカーにもよるが、SUVやミニバンなど、さまざまな対応車種を揃え、なかには軽トラックの荷台に設置できるタイプもある。また、就寝スペースも、子ども1~2名のコンパクトなものから、大人2名に対応するタイプなど、サイズによってさまざまだ。 ただし、本格的なポップアップルーフは車内からでもテント内にアクセスできるのに対し、ルーフテントはほとんどの車種が車外から入ることになるのがやや面倒。ただし、開閉式サンルーフを備えるモデルであれば、室内からでもテントに入れる車種もある。そういったモデルに装着すれば、より利便性は高くなる。

 いかがだっただろうか? 今回紹介したアイテムは、いずれも愛車にアウトドアのテイストをアップできるのはもちろん、実際に外遊びなどで活躍する高い実用性も備えたものばかりだ。気になる人は、ぜひ参考にして頂きたい。

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