80マークIIに設定されていた300台限定「ヤマハコンセプト」ってなに?
トヨタとヤマハの関係は古く、和製スーパーカーの元祖、トヨタ2000GTを共同開発したところからスタートしている。その後もテンロクの名機と呼ばれた2T-Gや4A-G、そしてレクサスLFAに搭載されたV10エンジンもヤマハによるものだ。
そんな蜜月な関係のトヨタとヤマハの名前を冠したモデルが存在していたことをご存知だろうか? それこそが6代目マークIIに300台限定で設定された「ヤマハコンセプト」である。
走行性能をホンキで追求したスポーツセダン
これは6代目マークIIモデル末期の1992年6月に登場したもので、280psを発生する名機、1JZ-GTE型エンジンを搭載する2.5GTツインターボがベースとなっている。 じつはこの1JZ-GTE型エンジンについてもヤマハが携わっているため、納得の車種チョイスと言えるだろう。 そんなヤマハコンセプトの変更点は、低中速域のレスポンス向上を狙ったタービンと、30%もの放熱量アップを実現した大容量インタークーラーを装着。そしてパワーを余すことなく路面に伝えるため、トルセンLSDと専用チューニングが施されたショックアブソーバーを組み込み、ボディ剛性をアップするためのストラットタワーバーもプラス。
さらに確実なストッピングパワーを実現するため強化ブレーキパッドを装着し、高速安定性に寄与するフロント&リヤスポイラーが装着されていた。
ちなみにこのパーツ類の架装を担当したのがTRDだったため、リヤドアにはTRDのステッカーがプラスされていた。そのほか、TRDのステアリングやアルミホイール、AARスポーツシートがオプション設定されていたのだった。
ボディカラーはいわゆる黒/銀ツートンカラーのエクセレントトーニングのみだったという点も、ヤマハコンセプトの特徴のひとつと言える。