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「ぶ、ブレーキが効かない」「ボディが捻れてガラスにヒビ」本当にあったクルマの「ヒヤリ・ハット事件簿」5選+α

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ブレーキが一発でフェード

 ヒヤッとした思いといえば、動力性能に対しブレーキがプアだったクルマたちもあった……。3BOXセダンのスポーツ仕様。筑波サーキットと谷田部でのテストの帰り道、常磐道で軽くダッシュし、三郷の料金所でブレーキを踏んだら、その一発でブレーキがフェード。

 料金所のゲートをオーバーラン(前方にクルマがいなくて良かった)! ローターからモクモクと煙が上がり、料金所の係員に「オーバーヒートしているんじゃない?」と心配されたことも(汗)。 テストでパッドの表面が炭化していたのかもしれないがそれにしても……。もっとも当時の国産スポーツカーのノーマルブレーキは、筑波を3周もすれば音を上げるようなものばかりだった。

転倒

 軽自動車でジムカーナのテストをやったとき、サイドターンで転倒したこともあった。運転席が外側になる左のサイドターンで転がってしまった……。車体が軽く、ちょっと車高もあって、インサイドが軽くなる左ターンでサイドブレーキを引いたために起きたアクシデントだった。

 今の軽自動車もハイトワゴンが多いので、台風の季節などはちょっぴり転倒が心配!? ちなみに転がった軽自動車は、WRCでの転倒シーンのように、撮影スタッフが人力で引き起こした。

その他

 ヒヤヒヤしたことではないが、予想外の思い出は、ポルシェ928のワンダリングが思ったよりも酷かったこと。タイヤサイズはたしかフロントがR32GT-Rと同じ225/50ZR16で、リヤは245/45ZR16。今ではごく普通のサイズだが、当時245は太いタイヤで、東名高速や中央道などの荒れた路面を走ると、けっこう轍を拾って、車体がふらついた。

 ほかにも谷田部での最高速テストのときだった。フェラーリ・テスタロッサがバンクに入った瞬間、ボディがねじれて(?)リヤガラスにひびが入ったことも……。

 あのころに比べれば、タイヤもボディも電子制御も格段に進化し、クルマ側の問題でヒヤヒヤするケースはほとんどなくなった。だが、ドライバーもクルマの技術に合わせて進歩しないと、ヒヤッとする経験はなくならないかもしれない。自動運転が定着するまでは、ドライバーも精進し続けることが肝要だ。

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