「派手カッコいい」イン・カー・エンターテインメント3選!
国内外のカスタムカーショーやイベントで圧巻の存在感を見せる外向きオーディオ。サウンドとLEDイルミネーションのもはや反則レベルと言える狂宴は、見る者を感嘆させ、聞く者のビート(鼓動)を高鳴らせる。 イン・カー・エンターテインメントカスタムにおける関西の雄のひとつである「クールアート」がプロデュースしたデモカーのハイエースは、超弩級のカスタムであることには違いないのだが、その職人ワザに驚かされる。あえてアシンメトリーなサブウーファーやアンプ類のインストールには緻密な計算がし尽くされるほか、あえて派手過ぎないクールな色彩が逆にインパクトが溢れている。
そんな同ブランドが手がけた職人ワザをデモカー+2台のユーザーカーで見ていきたい。
初出:ハイエーススタイルvol.85(一部加筆)
車内を変幻自在にカスタムするクールアートが示す究極のハイエースメイクのカタチ
淡いブルーの光で覆われたこのハイエースのインテリアは、クールアートがこれまでに培ってきた技術力を余すことなく披露してきた、まさにインテリアカスタムの最高峰と言っても過言ではないデモカーだ。オーディオを含めたインテリアカスタムは「クールアートが示すブランドの方向性」だと語る辰巳代表だが、そのコンセプトを具現化したカタチがこのインストールテクだと言える。
ハイエースの内装をオーディオのシステムとともに、見事な美しさをともなったそのビジュアルは、ルーフ部に片側4発のスピーカーを遠近法を表現しながら並べ、奥行き感を表現している。
ラゲッジにはアンプやサブウーファーをそれぞれセパレートさせながらも、あえてランダムにインストール。整列させず見た目の変化を与えることで、動きを表現したようなクールアートならではのセンスの良さを感じさせている。 また、細部までチェックしていくと、セカンドシートの前にはサブウーファーとコアキシャルスピーカーをセット。ゲストを招いても、このゆったりとした足元のシートに座りご機嫌のサウンドを堪能することができる。
特筆すべきポイントはさらにある。通常ではエアコンスイッチ類がセットされているパネル部にヘッドユニットとパワーウインドウスイッチなどが並ぶ。センターコンソールは直線的なラインを重視し、ドア内張り同様、近未来的なデザインにまとめあげている。 そのほか、オーバーヘッドコンソールにエアコンのスイッチと電圧計(左)とブースト計(右)の各メーターをレイアウトするなど、溢れるアイディアの数々が、ボディに描かれたピンストライプにも負けないインパクトを披露する!