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「雪予報」が出てからでは遅すぎる! 「スタッドレスタイヤ」と「チェーン」の準備はなぜ「早すぎ」くらいが正解なのか

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部/写真AC

事前の交通情報や日ごろからの平坦ルート認識

 次は情報の活用やルートの選定といった、いわゆる『ソフト』面での対策を考えてみたい。あらためて説明するまでもないが、雪が降れば事故や渋滞の確率は高くなる。都内のような雪道の運転に慣れていない人が多い地域はとくにその傾向が強く、クルマで移動する必要がなければ公共交通機関を利用したり、時間に相当な余裕をみて出発したほうが無難だ。渋滞にはまり込まないよう情報活用 高速道路が通行止めになれば一般道の混雑はさらに激化。2018年の1月に降った大雪では首都高速の本線が97時間に渡って通行止めとなり、規制路線20本と総延長距離230㎞と併せて史上最悪の事態を招いたことは記憶に新しい。

 雪の日にクルマで出かけるなら交通情報をマメにチェックしつつ、できるだけ交通量の少ない路線を選ぶなどの工夫をしたほうがいい。豪雪地帯ではいったん降り積もった雪が風で再び巻き上げられ、ホワイトアウトと呼ばれる視界不良を巻き起こす『地吹雪』にも注意しよう。視界不良に注意

 高速道路で多くのクルマを巻き込んだ玉突き事故が発生すれば立ち往生だし、一般道では歩行者が視認しにくいなど危険なことだらけ。地吹雪が起きやすいエリアは調べればすぐ分かるので、自分の行き先に『危険地帯』がないかあらかじめ確認するのも大切だ。

 油断が禁物なのは遠出だけではない。毎日のように使っている通勤路でも坂道はスリップ事故が起きやすく、狭い道路は雪で幅が狭くなってすれ違いが難しくなったりする。通勤や通学にクルマを使っている人は事前にできるだけ平坦で広い迂回路や、電車やバスといった代替の交通手段をリサーチしておくことも忘れずに。

 雪道に限らず事故の確率をゼロにすることはできないが、事前の準備で危険を回避することは十分に可能だ。スタッドレスタイヤやチェーンを始めとするアイテムを早めに準備し、道路情報や事故の起きやすいポイントをあらかじめ把握しておけば、冬のドライブがより安全かつ快適になること間違いナシ!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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