後期型ヘッドライトやMFD、フロントカメラも後期型仕様を再現
フェイスチェンジするにあたり、まず入手したのは後期型用ヘッドライト。シャイニングスピード製の後期型ヘッドライト移植ハーネスを使うことで、カプラーオンでヘッドライトの移植が可能になる。もちろん前期型モデルには搭載されてないステアリング連動機能も活用するため、ステアリング連動対応ハーネスのほか、ヘッドライトレベライザーや車両統合ユニットといったものを後期型用に交換。それなりにコストはかかったが交換後の満足度は非常に高い。 さらに、後期型から装備されるフロントカメラも追加装着。MFD(マルチ・ファンクション・ディスプレイ)も後期型用に換装し、サービスマニュアルとにらめっこしながら車室内からフロントカメラへの配線をワンオフで製作した。
また、フロントバンパーを交換するにあたり、バンパーに組み込まれるロワグリルやフォグランプカバー、メッキガーニッシュ、フロントカメラなども新品をそれぞれ用意。もちろん前述したお気に入りの純正オプショングリルも新品で取り揃えた。もちろん、せっかく後期フェイスにするなら、後期型に装備されるものはしっかり動作させたい。 前期型からのスワップだからという妥協をすることなく、ステアリング連動ヘッドライトやフロントカメラを動作させたのは、自己満足というこだわりによるものだ。
カスタマイズの本質を追求したマニアックな「自己満」フェイスチェンジ
こうしてWRXフェンダーに後期型STI Sportフェイスという組み合わせとなったわが愛車は、一見すると後期型STI SportにWRXフェンダーを移植しただけのクルマに見える。だが、その正体は前期型GT-Sという、オーナーにしかわからないマニアックなスタイルとなった。
ホイールもSTI製に交換しているので、もはや外見からはそれを識別するのは難しく『わかる人だけ気が付いてくれればいい』というなんともストイックなカスタム。もちろんオーナーとしては前期型GT-Sが苦労の末に後期型STI Sportフェイスとなったことで、気分的にはクルマを買い替えたくらいテンションが上がる、自己流のマイナーチェンジに成功。 WRXフェイスへ換装したレヴォーグオーナーはもちろん、私のようにレヴォーグGT-S顔→レヴォーグSTI Sport顔に整形手術した変態的なオーナーまで、純正パーツを流用したフェイスチェンジカスタムは「自己満」を最高潮に満たしてくれる。フェンダーやバンパーを交換するだけでも気分がアガるスワップチューンは、手間こそ違えど、古くはRPS13型180SXにS13型シルビアのフェイスを移植した「シルエイティ」のノリに近いのかもしれない!