車中泊仕様が作りやすいハイエース
ハイエースで定番になりつつあるのが車中泊仕様だ。広大な荷室に「ベッドキット」と呼ばれる脱着式のフロアを設置することで、快適に車中泊ができるのが魅力。具体的にはセカンドシートの後方に木製や金属製のフレームを設置し、上部をベッドパネルで覆う仕組み。標準ボディでも全長1800mm程度のフラットスペースを作れ、大人でも足を伸ばして寝られるので快適。ベッドキットには単純なフラットフロアのほかに、ベッドマットの両側跳ね上げ収納や二段ベッドなど、さまざまな仕様がラインアップされているので個々の用途によって選べるのが嬉しい。 荷室(セカンドシートも含める場合もあり)を使って広大なフラット面を作るのも、ハイエースの内装カスタムの定番。ミニバンのフルフラットとは異なり、凹凸もなく車中泊の快適さは抜群。荷物隠しのトノカバーにもなる。 オシャレな1BOXカスタム(バンライフなどと呼ばれる)で、いまもてはやされているのがルーフトップテント(折り畳み式)。車内を広々使いながら広い就寝スペースも稼げる。 4月に開催された「日本キャンピングカーショー」のとあるブースの商談コーナー。つねに満席で関心の高さが感じられた。
アウトドアライフを過ごしたくなるハイエースデモカー4選
FLEX
ハイエースの中古車販売はもちろん、専用パーツも充実させるフレックス。なかでもリノカ・コーストラインに注目だ。現行ハイエースのフェイスをモディファイして往年(50系)の顔つきを再現。ほかとは違うハイエースを楽しめる。
T-STYLE AutoSales
アメリカンテイストのカスタムや大径ホイールを使ったロワードスタイル、アウトドアを意識したアゲ系などを手がける同ショップ。オリジナルのバンパーガードやグリルガードなど、アゲ系に欠かせない外装カスタムパーツも充実する。
MODELLISTA
トヨタのワークス系メーカーであるモデリスタにも、ハイエース用パーツが多い。MRTと呼ばれる仕様は荷室をフラットフロアにしてベッドなどを装備し、レジャーにも仕事にも使えるモデル。外装パーツなども用意されているので、アレンジも自在だ。
CRS
同社のエセックスブランドは、ハイエース用ホイールを多数ラインアップしている。アゲ系にも最適なELは、オールテレーンなどのオフ系タイヤともマッチングが良い。またスクエアタイプのオバフェンなど、アゲ系に照準を合わせたパーツも充実。
キャラバンでカスタムってどうなの?
ハイエースのライバルとなるのが日産キャラバン。ハイエースほどではないにしても内・外装パーツも充実し、ロワード/リフトアップのカスタムにも対応。現行モデルの人気も高まりつつあるので、個性派1BOXカスタムを目指すなら注目のベースだ。 またメーカーもキャラバンの「外アソビ」仕様を強く押している。写真はNV350キャラバンに遊び心満点の特別装備を備えたブラックギア。オレンジのアクセントを備えた内外装が特徴だ。ベッドキットなどを装備して、アウトドア仕様にアレンジするには絶好のモデル。 こちらは今年の日本キャンピングカーショーに出展された「NV350キャラバンマルチベッド」。左右跳ね上げ式のベッドを備え、車中泊はもちろん、テレワークが推奨されるいま、出先で仕事をワーケーションもこなせる装備である。