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「クルマ好き女子」がチェック! 歴代初の「スライドドア」を採用した「ワゴンRスマイル」のマルとバツ

スマイルと矢田部氏

クルマ好き女子目線で詳しくチェック!!

 クルマ好き女子ライターの矢田部明子です。今回は、スズキ「ワゴンR」に新たなモデル「スマイル」が仲間入りしたとのことで、試乗会に行ってきました。限られた時間のなかで気付いた「良かったこと&悪かったこと」を、包み隠さずお伝えできればと思います。購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください!

「ワゴンRスマイル」はこんなクルマ!

 広い室内空間など、ワゴンRの良さを生かしつつ、スライドドアなどの利便性も兼ね備えています。デザインコンセプトは、私らしく乗れるスライドドアワゴン「マイスタイル マイワゴン」とのことで、四角いボディのフォルム&丸目ヘッドライトなど、シンプルで愛着のわくデザインが魅力です。

 インパネカラーパネルや2トーンのホイールキャップのカラーを組み合わせることで、自分好みのクルマにカスタマイズすることも可能。日常の移動手段だけではなく、オシャレに自分らしくカーライフを楽しみたいという方にピッタリのクルマとなっています。それでは、細かくチェックしていきましょう!

その1 外装&内装

《外装》

「ワゴンR」に登場した新たなモデル「ワゴンRスマイル」といえども、私の想像する「ワゴンR」とはかけ離れたデザインになっていました。というのも私が学生の頃(15年前)、ワゴンRに乗っている友人が多かったのですが、スタイリッシュで男らしいデザインだったからです。そのイメージがあったので、スマイルを見てビックリ。写真を撮ってSNSにアップしたくなるような、内装&外装デザインにしたとのことでした。

 フロント&リヤのデザインは、水平基調で四角いフォルムかと思いきや、角は丸みを帯びていて可愛らしく見えます。

 フロントグリルにメッキを使うことで、上品&大人っぽい雰囲気に。愛らしい丸いライトを点灯させると、両サイドにアルファベットの「C」のラインが浮かび上がってスタイリッシュな印象に変わります。

 軽ハイトワゴンほど車高が高くないので、四角いフォルムでもコロンと可愛らしい!

 試乗車のホイールは外側がホワイト、内側がシルバーになっていて立体感があるデザインになっています。 新色のボディカラーに「コーラルオレンジメタリックアーバンブラウン」と「インディゴブルーメタリック」という色が設定してあるのですが、丸の内に勤めているOLのような、綺麗なお姉さんを彷彿とさせる洗練された大人な色でした。

《内装》

 1番のお気に入りは、キルティングをモチーフにした天井です。カジュアルだけど、ラグジュアリーな車内にしてくれます。

 艶のあるパネルと、それを囲むカッパーゴールドのフレームがアクセントに。

 シートのステッチひとつひとつの縫い目が違うことによって、手で縫った感じを演出しているという細かなこだわりが◎。日常使いするとなると、外装デザインよりも内装デザインを見る機会の方が多くなるので、車内がオシャレというのは嬉しいです。

その2 収納

 むやみやたらに収納をつけるのではなく、必要かつ機能的な収納が厳選されています。まずは、私がとくに気になった前席の収納から見ていきましょう。

 運転席&助手席のドリンクホルダーは、ペットボトルだけではなく紙パックも置けます。運転席にのみ紙パックの飲み物が置けるという軽自動車が多いなか、助手席にも置けるとは……。スマイル、なかなかやりおる。

 ステアリングの下に長財布を置けるくらいの収納スペースがあるのですが、駐車場でお金を払うときなど、ここに財布を置いておけばとスッと取り出せます。

 助手席の前には収納が沢山。ですが、テーブルとして利用するのは難しそうです。

 続きまして後席です。運転席後ろにあるポケットにはスマホやタブレット端末も収納できます。MAX2kgの荷重に耐えられますが、テーブルの幅が狭い&ペットボトルを置くために丸い穴が空いているので、机の上に荷物を置くスペースが限られるというのが残念なポイントでした。ちなみに、助手席の後ろにはテーブルは付いていません。

 スライドドアについているドリンクホルダーには、ペットボトルのみ置くことができます。

その3 乗り込みやすく、居住性もバツグン

 運転席や助手席、後席のひとつひとつのシートが独立し、前後にスライド&リクライニングします。後席は前後にスライド&リクライニングしないという車種もあるので、これは嬉しい。シートは、身体を預けると少し反発するくらいの固さで、長時間運転しても疲れなさそうです。

 窓が大きいので車内に自然光が降り注ぎ、明るく過ごしやすいのが◎。窓ガラスはUVカットのみならず、赤外線カットもしてくれるので、夏の日のジリジリした暑さ対策にもなります。

 運転席&助手席は158cmの私が座って、こぶし4個弱分くらい頭上に余裕があります。ドアが大開口するので、乗り降りも楽々です。

 助手席を1番後ろにスライドさせれば、足を伸ばしてもまだ余裕があります。開口部が低くフラットになっているので、乗り降りしやすいです。両側スライドドアなので、狭い駐車場や壁際でも気にせずに開けることができます。

その4 走行してみて

 ゆっくり発進と停止&ロールも緩やかで、運転しやすかったです。走行音に関しては、めちゃくちゃ静か! というわけではありませんが、普段話しているときのボリュームで、会話を楽しめます。ただ、エンジンがNAのみということもあり、アクセルを強く踏む場面(坂道など)では、エンジン音がかなり気になります。

 男性3人を乗せて坂道を登ったのですが、アクセルをベタ踏みしてもなかなか加速せず……。私ひとり(50kg:ダイエット中)のときは、アクセルをベタ踏みすると唸りながら徐々に加速していったので、フル乗車での坂道や高速はキツそうだなと感じました。ですが、このクルマのターゲット層が、街乗りメイン&ひとりやふたりで乗るのに最適なクルマということなので、それには当てはまっているのかなと思います。ターボの設定がないのにも頷けます。ボンネットが短いので、車両感覚が掴みやすい&運転席からボンネットの両端が見えるので、駐車するときに助かりました。

 個人差はあると思いますが、私はヘッドアップディスプレイがあることで前方視界が狭くなっているように感じました。

 価格帯は129万6900円~171万6000円となっていて、軽自動車の車両価格が上がっている傾向があるなか、最上級グレードが200万円を切っているのでお財布に優しいクルマといえそうです。個人的に良いなと思ったのは、ヘッドライトをハロゲンに、パーソナルテーブルなどの収納を付けずに車両価格を落としたグレードも用意されていること。1番低いグレードだと129万6900円から購入できるのは嬉しいですよね。ということで、今回は「ワゴンRスマイル」についてご紹介させていただきました! 購入時の参考にしてくださると嬉しいです。

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