最近のステアリング事情
まずはデザインから再考してみたい。確かにスタイリッシュな純正ステアリングが増えたのは確かだが、それは社外品も同じでトレンドの最先端を汲み取りつつ進化し続けている。とくにスポーツ系は汗で滑りにくい表皮だったり、レーシンググローブの素材との相性だったり、操作性が最優先され使いやすいことこの上ない。 エアバッグに関しても標準装着車が当たり前となり、近年は特約を撤廃したプランがスタンダードのようだ。とくに自家用の普通乗用車や小型乗用車は2015年7月から、すべての保険会社でエアバッグの有無による割引がなくなり、ステアリングを交換したからといって保険料が上がることはない。 スイッチ類を備えたステアリングもそこやエアバッグは残したまま、グリップの部分だけを交換できるアイテムが増えているので、もはや社外ステアリングを使う足かせになっているとはいえないはず。つまりステアリング交換に対するハードルは皆無といってよく、カスタムのカテゴリーに関わらず楽しめるメニューなのだ。
では最後にデメリットとまではいわずとも、社外ステアリングを使う際の注意点を。比較的カンタンな作業に思えるかもしれないが、作業中にエアバッグが作動しないよう細工する、ステアリングのセンターをピッタリ合わせる、エアバッグの警告灯をキャンセルするなど、意外なほどコツや経験が必要だったりする。「工賃を浮かせたい」なんて安直な理由でDIYせず、安全のためにも自信がなければプロに任せてほしい。