1ウェイ? 2ウェイ? 作動の方式も色々
作動の方式も製品によって異なる。アクセルを踏んだときだけ効くのが1ウェイで、つねに効いているのが2ウェイ、さらにアクセルオフで効きが弱くなるタイプは1.5ウェイと呼ばれており、駆動方式やドライバーの好みによって選ばれることが多い。
もうひとつ重要なのはイニシャルトルクと呼ばれる、機械式LSDに元からかかっている力のセッティング。イニシャルトルクを強くするほどLSDの効きは高まるが、クルマを真っ直ぐ進めようとする力が強くアンダーステア傾向になる。さらには抵抗が増えてローパワーの車両だと加速が悪化したり、チャタリングと呼ばれる作動音が大きくなるなど、デメリットも少なからずあるので注意が必要だ。
メンテナンスにも注意が必要
ほかに気を付けたいのはメンテナンスで、サーキットを走るなら毎回のオイル交換が理想。街乗りメインでもエンジンオイル2回につき1回が目安で、オイルの粘度でも効きは変わるためプロショップとよく相談しよう。
最後に「費用はどれくらい?」という話を。機械式LSDは下は10万円ほどで上は20万円オーバーと、メーカーやモデルによってかなり大きな価格差がある。駆動方式によって工賃もだいぶ異なり、ミッションの脱着が不要なFRなら2万5000円~、FFや4WDのフロントになると6万円~が相場のようだ。