ワゴンR用オルタネーターは流用が可能か?
やはり選ぶならマー坊より新しいクルマのオルタネーターで、できるだけ性能やサイズ、取り付けアームの位置などが似たモノを見極める必要があります。オークションで選びに選んで決定したのが、ワゴンR用のオルタネーターで「充電確認済み」との表記があって、たったの「1000円!」。今となっては、どのタイプのワゴンRのオルタネーターだったのかはわかりませんが、初期型に近いものと思います。
メンテしていたマー坊のオルタネーターより見た目は落ちますが、レギュレーターやレクチファイヤー、そのほかのパーツのいいとこ取りで仕上げるには格好な素材です。
分解する前に正常に機能しているのか確認してみます。マー坊のオルタネーターが3点で支持されているのに比べ、ワゴンR用は2点支持になっていて、その分アームの厚みが増しています。
取り付け位置も微妙に違っているので、ブラケットとステーに手を加え、Vベルトの直線ラインを出します。そしてキーを回すと……。
エンジンのスタートと同時にチャージランプが消え、充電電圧は14.5Vと正常値で安定しています。「充電確認済み」商品に間違いはなく、機能に問題はありません。
似てるけど構造はまったく異なっていた
それでは安心して分解整備に移ります。ほとんどマー坊のモノと大差ないので難なく作業は進み、全部バラバラにできました。
パーツを並べて、どちらがいいか選んでいると形が微妙に違っているだけでなく、ネジ穴の位置までほんの少しズレていることに気付いてしまいました。似ているけど、どれも互換性がありません。
当初のいいとこ取りは諦めて、ワゴンR用をキレイに仕上げることに軌道修正です。ベアリングの状態もよさそうだし、スリップリングの減り具合もマー坊用より少なく良好です。応急的に加工していたブラケットとステーのネジ穴を正確に長穴加工して、ドライブエンドフレームとのフィッティングを確認します。
オルタケース全体をシルバーで塗装して、各パーツの防水皮膜のヒビ割れ部分にゴム系の塗料を厚塗りします。塗料が乾燥したら分解の逆手順で組み立てれば、楽しいメンテ作業も終わりです。
エンジンに取り付け、正常に動いていることが再確認できました。
これで当分バッテリー上がりの不安から解放されます。たったの1000円でオルタネーターの交換修理が完了しました!