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キャンプ決行日に台風が上陸予定! 可否の基準は「1週間前の温帯低気圧」だった? その理由とは

10月はまだ台風シーズン 早めにキャンセルの決断を

 爆発的だった今夏のコロナウイルス感染拡大も落ち着き始め、人混みを避けたレジャーとしてキャンプを予定している人もいらっしゃるかと思います。秋は気温や湿度も下がりアウトドアにはうってつけのシーズンですが、台風が強い勢力のまま日本にやってくる季節でもあることをご存知でしょうか。もしキャンプの予定と台風の予想が重なったらどう判断すればよいのでしょう? せっかく予約したキャンプ場だけに、ギリギリまで判断保留したいのはやまやまですが、キャンセルは早めの決断をしたほうがいいでしょう。キャンプ場のキャンセルポリシーにもよりますが、台風などの悪天候にはキャンセル料が発生しないキャンプ場は少なくありませんし、キャンセル料無しで予約日の変更を受け付けてくれるところもあります。

 直近まで迷っていると、キャンセル料が発生することもあります。また管理者がいないフリーのキャンプ場などでキャンプを決行しても、悪天候に見舞われる公算が非常に高くなります。

10月の台風は大型になりやすい? 直撃を免れても悪天候は必至

 日本にやってくる10月の台風は、気象庁ホームページによれば過去30年の平均で3個あまり。夏に比べて多くはありませんが太平洋の海水温が高いため大型で強力になりやすく、広範囲に災害級の悪天候をもたらすことがあります。 記憶に新しいものでは令和元年の台風21号です。上陸はしませんでしたが、西日本、東日本、北日本の太平洋沿岸に沿って進んでいたもうひとつの低気圧との関係で、南の台風からも湿った空気が流れ込んでいき、10月25日に関東から東北にかけて27河川が氾濫する豪雨災害をもたらしました。この台風21号は10月19日に発生し、6日間かけて北上していました。キャンプを予定しているときに熱帯低気圧が発生したら、気象予報をこまめにチェックしてください。

 10月の台風が本土に再接近する日数は平均5.2日です。最長は19.25日という記録がありますが、おおむね1週間程度でやってきます。 秋雨前線や高気圧からの気流などが重なると、線状降水帯などが発生し思いのほか広範囲に豪雨を降らせます。そのため、台風の進路から外れていても洪水、河川の氾濫、土砂崩れ、倒木、道路の寸断などキャンプ地が孤立してしまう事態に遭遇するかもしれません。キャンプ予定日の1週間前に熱帯低気圧が発生したら、大型台風に発達する可能性に留意してくだい。

クルマで出かけるキャンプの台風への留意点

①10月の台風は大型・強力で広範囲に豪雨をもたらす

②洪水、河川氾濫、土砂崩れ、倒木、停電、道路寸断、通行止めなどで孤立することも

③キャンプ決行では強風、大雨、増水、高波など生命の危険も増加

④遭難したとき救助隊などの人的・経済的負担は大きい

⑤クルマの冠水・スタック、キャンプギアの破損などで物的・経済的損失を被る

⑥キャンプ予定日の1週間前から熱帯低気圧の発生をチェック

⑦キャンプ場のキャンセルポリシーを確認、早めに連絡を取り予約の変更など相談を

⑧予約日を後ろに移動すれば台風一過の秋晴れキャンプになる可能性大

 そして、くれぐれも無断キャンセルはやめましょう。大迷惑ですし出禁になるかもしれません。

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