価格はリーズナブルでアウトドアシーンで映えるオススメ型落ちSUVとは!
今や世界的にSUV&クロスオーバーモデルが大人気。アウトドアやキャンプにいそしむ人が激増し、そんなシーンで大活躍するSUVやクロスオーバーモデルに熱い視線が注がれている。とはいえ、続々と登場している最新のSUVは都会派っぽくて武骨さに欠け、大きくて高価。考え方によっては、むしろ「ちょい古」なモデルのほうがアウトドアやキャンプに似合っていたりする。
そこでここでは、少し古いひと世代、ふた世代前の価格もリーズナブルで悪路にも強い、SUV&クロスオーバーモデルの中古車を紹介したい。
5ドアハッチから派生した悪路走破性にも優れるクロスオーバーモデル
【GP型/スバルXV】
まず紹介したいのは、街乗りからアウトドア、悪路のあらゆるシーンで使い勝手のいいスバルXV。こちらの狙い目は、2012~2017年まで販売されていた2代目GP型の中期~後期型だ。
さすがに現行モデルはまだ高値で(※中古車の台数も少なめ)、価格的においしいのは先代モデルということになる。肝は先代モデルでも、現行型とスタイリング的に大きく違わないこと。ちょい古でも周りからは古く見えにくいのがポイントだ。
当然、先進運転支援機能のアイサイトも装備されていて(一部、アイサイト非搭載グレードあり)、全車速追従型ACCもあるから、ロングドライブも快適そのもの。ただしラゲッジスペースはインプレッサと変わらないため、アウトドアやキャンプの荷物をどっさり積むなら3名乗車までだ。
冒頭で、街乗りでも使い勝手がいいと紹介したのは、スバルならではの悪路走破性の高さ、余裕ある最低地上高を備えながら、全高を1550mmに抑えていること。つまり、立体駐車場への入庫が容易なのである。自宅の駐車場がそうなら、なおさら適切だ。中古車価格は100万円台前半からとなっている。
スバル自慢の走破性を誇るX-MODE搭載! アウトドアギアの積載性にも優れる
【SJ型/スバル・フォレスター】
いやいや、うちでは車高の高さは気にならない。もっとずっとSUVらしい、堂々感ある本格SUVが欲しい……というなら、XVと同じスバルの先代フォレスターに注目だ。4代目となるSJ型フォレスターは、2012年にデビューし、2018年に現行モデルの5代目にバトンタッチされている。
アイサイトの装備はもちろん、堂々としたサイズだけにXVに比べて後席、ラゲッジスペースともに余裕がある。また、2.0iを除くリニアトロニック(CVT)モデルにはX-MODEという、悪路の脱出性能を高める機能によって、スバル自慢のAWD性能とともに極悪路や雪道での走行性能には定評がある。
中古車価格は前期モデルで100万円台前半から手に入り、車格からすればお買い得感はバッチリだ。中古車の流通量もXVより遥かに多いから探しやすい。
都会的で洗練されたデザインと力強いディーゼルモデルも設定
【KE2型/マツダCX-5】
しかし、メインは都会の使用で、アウトドアやキャンプに出かける機会はそう多くないというなら、都会的なデザイン洗練度を持つクロスオーバーモデルのマツダCX-5はどうだろう。さすがに現行モデルは中古車価格がまだ落ちていないため、狙うならルックス的には現行モデルと大きく変わらない初代モデルとなる(ここがポイント!)。
2012年から2016年まで販売された先代モデルは、スカイアクティブGの2Lガソリン車だけでなく、スカイアクティブDの2.2Lクリーンディーゼルエンジンも選ぶことができ、しかも熟成された後期型が100万円台前半で手に入るのだから、おいしい。
狙い目はやはりクリーンディーゼルモデルで、ガソリンエンジンモデルに比べて、トルクの太さはもちろん、走りの質感、乗り味の上級感まで上まわる。探せば2016年型の最後期モデルも見つけられる可能性あり。繰り返すけれどパッと見、現行型と区別がつきにくい点も、中古車のバリューの高さと言える。
スクエアなフォルムと使い勝手のいいラゲッジがキャンプにピッタリ
【RT型/ホンダ・クロスロード】
一方、ちょい古なコンパクトクロスオーバー風モデルとして、今見ても古さを感じさせない!? 1台が、3列シート7人乗りの2代目ホンダ・クロスロード。デビューは2007年と古く、3代目CR-Vが上級移行したことを受け、その受け皿として用意された全長約4300×全幅1755×全高1670mmという、日本の道にもジャストなサイズを持つ1台。
デザインが気に入れば、アウトドアやキャンプシーンで意外に目立ち、多くの人から「見たことがないクルマ」として注目も集まるクロスカントリー風モデルと言えそうだ(ただし、4WDについては悪路走破性には特化していない)。
番外編:現行前期型も100万円以下で狙える!
【T32型/日産エクストレイル】
最後は、現行モデルなのに狙い目の日産エクストレイル。なんと100万円以内でT32型の前期モデルが楽々手に入るのだ。2Lガソリンモデルが中心となるが、2015年に登場した2Lガソリン・ハイブリッドモデルも、タマ数こそ少ないが100万円代前半で購入できる個体もある(ルノーや三菱とプラットフォームを共用する新型エスクトレイルの登場は間近)。
3代目のデビューは2013年12月だが、中古車としては2014年型からとなる。しかも、3代目エクストレイルはルノーと共同開発されたCMFプラットフォームを採用し、走りの洗練度も一段と向上。4WDモデルはALL MODE 4×4-iであり、悪路にもめっぽう強いのが魅力だ。注意したいのは、遠出の機会が多いアクティブなユーザーが多いため走行距離が多めなこと。できるだけ走行距離の少ない個体を選ぶといい。
中古車価格は最後期型の2009~2010年モデルでも100万円を切る中古車がある。ただし、先進運転支援機能などはまったく期待できない。そして絶対に間違えてはならないのが、初代クロスロードをうっかり買ってしまわないこと。初代はホンダのバッジを付けたランドローバー・ディスカバリーのOEM車で、当時としては走破性抜群だった本格クロスカントリーモデルながら、いかんせん古すぎてメンテナンスも大変だからだ。