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キャンプの見えない大敵!  ベテランが指南する「強風」対策とは

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TEXT: 猪狩清十郎  PHOTO: 猪狩清十郎/Auto Messe Web編集部/写真AC

キャンプの続行を困難にする強風

 キャンプにとってもっとも驚異となるのが風です。雨や雪、寒さなどはテントさえしっかりしていればしのげますが、強風はテント自体を飛ばしたり、ときには破壊してしまうためキャンプの続行を困難にします。また食事や暖をとるための焚き火を許さずテント内に籠もるしかなくなるなど、レジャーというよりビバークのようなキャンプを余儀なくされることもあります。「木枯らし」が吹く晩秋 ではどの程度の風までならキャンプ可能なのでしょうか。山岳用の小型テントは風速20m/sにも耐えられますが、ペグでしっかり固定したり岩陰や風向きなど防風を考慮しないと、飛ばされたり壊れることもあります。ましてや大型のファミリーテントでは風速7m/sでも設営困難で、ポールが曲がるなどのトラブルに遭遇します。就寝中にテントが倒壊することもありますので、早めの撤収判断が懸命です。

強風下でのキャンプ続行で気をつけたいポイントとは

 強い風のなかでキャンプを続行する場合は、十分な風対策を講じてください。例えばタープはベテランが張るとかなりの風にも耐えますが、それは風に煽られないようピンと張るからです。強い風にはガイラインの張りを強める

  ガイラインにも強いテンションをかけ、少々の突風にもビクともしない張り方をします。耐風性の高い山岳テントも同様で、底面の四隅をすべてペグダウンすることで、風圧によるポールの変形が設計強度以内に収まるよう受け流すのです。テントの四隅もしっかりとペグダウンする もちろん、さらに強風が吹き始めたら飛ばされる前に撤収するのが基本です。タープがバタバタと煽られ、抜けたペグがガイラインとともに暴れて脇に駐車したクルマの窓ガラスを割ったりしますし、飛んだタープがほかのキャンパーのテントや樹木などに引っかかったりすることも。テーブルや椅子、クッカーやお皿なども仕舞わないと飛ばされてしまいますし、焚き火も危険なのでガスバーナーに切り替えるなど早めの判断を要します。

晩秋から初冬にかけて吹く木枯らしを警戒しよう

 これからのシーズンで気をつけたいのは木枯らしです。木枯らしとは西高東低の気圧配置で寒気とともに吹く強い北風で、山脈を超える際に北風フェーンとなり乾燥した風をもたらします。気象庁が木枯らし1号として発表するのは、11月末までに吹く風速8m/sを超える場合です。

  木枯らしは山火事を拡大する原因ともなりますので、キャンパーはとくに火の管理を厳格に行う必要があります。基本的には風速5m/s(瞬間風速は2倍の風が吹く)では焚き火は完全消火してください。わずかな熾火が残っていても飛ばされると大変危険です。山火事を引き起こさないように焚き火を終える 風の予報は気象庁や各社天気サービスなどで大まかな予測が発表されますが、自分のいる場所が何時からどの程度の風が吹くのかを予知するのは難しいと思います。風が強まるとの予報が出ていたらテント周辺を片付けておく、ペグやガイラインの張りを強化しておくといった対策をとって、最悪の場合は素早く撤収できるよう準備しておくことも大切です。強風が強まってくる前にペグの状況確認

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