ユーノス(マツダ)ロードスター
1990年代の世界的な2シーターオープンスポーツブームの先駆者になった1台。 FRといいつつ、フロントミッドシップといっていいパッケージで、ドライバーは車体のほぼ中央に着座。ホイールベース:トレッド比は1.60で、車重は980kgと軽い。重心も低く、「人馬一体」のコンセプトにふさわしい操縦性で、世界中のスポーツカーファンを魅了した。
マツダRX-7(FC3S/FD3S)
RX-7は日本を代表するピュアスポーツカー。FC3Sもアンダーステアが小さく、とくにモデル末期のアンフィニはコントロール性の高さがウリだった。 1991年に登場した2代目のFD3Sも、世界最速のハンドリングマシンを目指して開発したピュアスポーツカーだ。難しいワインディングやトリッキーなサーキットでは敵なし。 世界中のどんなサーキットでもインからライバルをさせるハンドリングを理想として、コンパクトなロータリーエンジンを活かし、マスを車体の中心に集め、重心を低く設定。とことん軽量化にこだわり、切れ味の鋭い、初期型ではむしろ切れ味が鋭すぎるスポーツカーとして、異彩を放つ存在だった。
トヨタ・スープラ(A70)
最後はトヨタの70スープラ。1986年~1993年に生産され、国内ではこれが初代のスープラになる。
プラットフォームはソアラと共通で、ホイールベース:トレッド比は1.76。サスペンションの横剛性がしっかりあって、ステアリングインフォメーションも十分あり、ハンドルを握っていて楽しいFRスポーツだった。