玄人感が醸し出せる憧れのアウトドアツールを紹介!!
キャンプ上級者を目指して日夜努力を重ねる……と言っても、キャンプには進級テストやライセンスがないので、何をもって「上級者」と呼ぶのかは非常に不明確である。しかし、キャンプ場では確実にヒエラルキーが存在し、上級者のオーラに憧れを感じてしまう。
そこで、初心者と上級者は何が違うのだろうかと考えたとき、最初に思い浮かぶのが使っている「道具」の違いである。ここではキャンプ上級者と呼ばれる『玄人』たちが使っている5つのアイテムに注目し、その魅力について紹介する。
【玄人アイテム01/機能性だけでは語れない「ランタン」の世界】
最新のLEDランタンは非常に明るく使いやすい。波長の関係から光に虫が集まりにくく、キャンプでは大きな味方になってくれるのだが、LEDランタンは雰囲気が乏しく優れた機能性を持つ耐久消費財でしかない。 そこで、玄人らしさを演出したいのならオイルランタンやガソリンランタンを手に入れるべし。とくにコールマンのガソリンランタンは年代によって形状が変わり、新品を手に入れたとしても使い込んでいくうちにキャンプをともにした戦友として成長していくのである。 ガラス製のホヤは割れやすいこともあり運搬に気を使い、光源となるマントルの空焼きやタンクへの燃料給油、燃料を送り込むためのポンピング作業など、明かりを灯すまでに手間と時間が必要となる。しかし、キャンプ場でこの作業を楽しそうに行っている人こそが玄人であり、苦労して灯した明かりはLEDランタンでは味わえない時間を照らしてくれるのだ。
【玄人アイテム02/100均商品では味わえない重厚な「火ばさみ」】
キャンプの醍醐味といえば焚き火やBBQだが、そのときに使用する「火ばさみ」が大きなポイントになることはあまり知られていない。100円ショップで入手できるステンレス製のトングでも問題はないのだが、焚き火の雰囲気を盛り上げるためにも、風格のある「火ばさみ」を使うべし。 個人的な意見になってしまうが、黒錆びや黒色の耐熱塗装を施した重厚なハサミ部分と鹿の角や古木を使ったハンドルの組み合わせをおすすめする。その重厚感が玄人らしさを演出し、薪や炭をくべる度に充実感を得ることができる。 焚き火におけるバイプレイヤー的存在の火ばさみだが、黒沢映画に登場する脇役のように存在感を持つアイテムを選ぶことが重要だ。価格的には意外とリーズナブルで2000円程度から探すことができ、ハンドル部分を自分でカスタムするのも面白い。
【玄人アイテム03/ナイフや斧などの刃物系にはお金を掛けるべし】
キャンプは非日常を楽しむものであり、何気ない毎日では体験できない時間が味わえるのも大きな魅力。そのためにも普段の生活では使用しないナイフや斧など、危険を伴うものではあるがオトコのロマンを感じさせるアイテムにはお金を掛けるべし。 間違ってほしくないのは、超高額なデザインナイフを選べという意味ではなく、食材を切る、薪を削る、ロープを切断するときに質実剛健さを発揮する、切れ味抜群の鋼材を使用したアイテムを選べということだ。高額なナイフに傷が付かないように恐る恐る使うのではなく、道具としての機能が高くハードな使用に耐えうることが重要なポイント。 そして、切れ味が落ちればシャープニング(研磨作業)もひとつの趣味として楽しむべし。また、ナイフや斧を収納するシースケースを備えたものであれば、その経年変化を楽しむのも面白い。年季の入ったナイフや斧はキャンプ上級者の証でもあり、デキる男を際立たせる相棒になるはずだ。