【玄人アイテム04/機能をアップさせる遮熱テーブルへの着目】
アウトドアの基本であるシングルバーナー。とくにCB缶やOD缶を使用するバーナーは簡単にお湯を沸かすことができる、マストアイテムといっても過言ではない。お手軽なシングルバーナーではあるものの、ケトルやカップ、調理した料理を乗せるテーブルがあると便利さはさらに向上する。 そんなとき、玄人感がアップするのが「遮熱テーブル」だ。このアイテムはテーブルの天板に刻まれたスリットから、シングルバーナーの五徳(ゴトク)部分を出すことができ、輻射熱からガスボンベを保護する役割も持っている。安全かつ効率的にバーナーが使え、テーブル部分にカップやケトルが置ける利便性を兼ね備えている製品への着目が玄人感を漂わせる。
同製品は折り畳み式のタイプが多く、持ち運びに嵩張らないのも大きな魅力だが、シングルバーナーの形状によっては使えないものもあるので、手に入れるときには注意するべし。基本のシングルバーナーにひと味加えるマニアックな遮熱テーブル。何気なく使うことで玄人キャンパーの風格を演出するべし。
【玄人アイテム05/テントよりもペグとハンマーに気を使うべし】
どんなに高いテントを使っていても、安いプラスチックのペグを使っていると「素人感」がにじみ出てしまう。逆に使い込んだペグで設営している人にはベテラン感が漂い、地面の状況や強度によって長さや強度の違うペグをスムースに打ちこむ姿はキャンプ慣れしている証拠であり、経験の豊富さを物語る。 ペグを打ち込むハンマーも同様、専用のハンマーで「カンカン」と良い音を響かせることができれば玄人の証。撤収のときにペグが抜けずに大騒ぎをしているのは初心者であり、ペグ抜きが付いたハンマーで手際良く作業をすることが望ましい。 ペグやハンマーにお金を掛けることで設営や撤収の時間が短縮でき、状況によってペグを使い分ける上級者のスキルを身に付けるべし。
高価なギアに次々と散財するのではなく愛情を注ぎ育てることが大切!
ときとともに風合いを増した「道具」は値段や機能性だけでは語れないオーラを放つ。大切に使われた道具には魂が宿り、その魅力を増していくのだ。キャンプ道具は「使う」のではなく「育てる」ものであり、長い人生をともに歩める耐久性と普遍性を兼ね備えていることがギア選びの基本となる。 ここではキャンプ上級者を目指す5つのギアを紹介したが、本物の「玄人キャンパー」になるためには道具だけでなくたくさんの経験を積み、自分自身のスキルを上げて行くことも重要だ。そして、キャンプに対して真摯な姿勢と自然への感謝の気持ち、周囲の人への気遣いができる人だけが本当の「キャンプ上級者」と呼ばれるのである。