メディアVS一般人という組み合わせで行われたマスタークラス
メインイベントのマスタークラスは、モータースポーツの出場経験があるドライバーを中心にしたチームによって争われるレースだ。
前回はモータージャーナリストとメディアの編集者がコンビを組み、参戦した。が、今回はメディア関係者による4チームに加え、一般の参加者も募っている。一般参加チームは、アルボルアルデア(木村 順/土志田洸彰)、ブースカ隊長(大橋めぐみ/安井和弥)、KRFレーシング(川瀬明洋/行田広光)、TEAM PLUGO(山崎晴太郎/大川直樹)の4チームが選ばれ、出場した。 ジャーナリスト・メディアチームはわれらがAuto Messe Web(片岡英明/米澤 徹)のほか、前回の優勝チームであるDriver(斎藤 聡/青山朋弘)、Car Watch(橋本洋平/塩谷公邦)、グーネット(石井昌道/岡本幸一郎)の4チームだ。マスタークラスのレースは、ほかの2クラスとはレースの形式が違う。1チーム2台のERKに乗り、2チーム4台で速さを競うのである。トーナメント式になり、レースもスケート競技ではお馴染みのツインパシュート、追い越し戦形式とした。
パシュート方式がレースを面白くする!
オーバルコースの両サイドに設けたスタートラインとゴールラインにライバル同士が分かれて並び、合図とともに猛ダッシュする。3周走って早く2台がゴールしたチームが、このレースの勝者だ。 だが、2周目にチーム内でトップの走者と2番目の走者が入れ替わらなければならないというルールを加えた。この条件が加わったことがレースを難しく、そして面白いものにしている。トップ交代を上手に行うことが勝利への近道だ。1台だけ速くても勝者にはなれない。
奇しくも1回戦は一般参加チームとジャーナリスト・メディアチームの対戦となった。だが、勝ちに名乗りをあげたのは、Driverチームを除き、一般参加チームだ。Auto Messe Webチームはクジ引きでKRFレーシングチームと対戦することになった。
優勝は息が合った走りを見せたKRFレーシングチーム
14時45分。いよいよ、Auto Messe Webチームの出走の出番が回ってきた。結果から言うと、スタートは良かったが、暴れるマシンに手を焼き、トップ交代にも手間取ったため、惜しくも敗れ去っている。健闘していたDriverチームもKRFレーシングチームに敗れ、2回戦で姿を消した。ちなみに性能差があったようで、勝ったのは同じマシンだ。
決勝レースまで駒を進めたのはKRFレーシングチームとアルボル アルデアチームだ。緊迫したレースになったが、レーシングカートの強豪、KRFレーシングチームのふたりが最初にゴールラインを駆け抜けた。初めてコンビを組んだそうだが、息が合った走りを見せ、ストレートもコーナーも速い。 2回目にして一気にレベルアップし、見応えのあるレースに成長したのである。ERK on ICEはビギナーからベテランまで、しかも女性が楽しめて、地球にも優しいモータースポーツだ。実際にステアリングを握って、このレースの楽しさ、面白さを多くの人が知ってほしいと思う。