注意点その5:飲み物が凍結して爆発……を避ける方法
外気温が氷点下になるキャンプ場で、屋外に飲み物を置いておくのは厳禁。冬キャン初心者にありがちなのが「外に飲み物を置いておけば冷蔵庫はいらないね」という勘違い。外気温が氷点下になると飲み物が凍結してしまい、最悪の場合には缶やビンが破裂する可能性もあるのです。飲み物はテント内やクルマのなかに保管し、気温が下がりすぎる野外に放置しないのが冬キャンプの鉄則。
注意点その6:凍結&結露対策を万全に行っておく
冬キャンプのテント泊では外気とテント内の気温差によって結露が生じます。そのため、朝起きたらテントと触れていた荷物がビショビショ……なんてことも。冬キャンプでテントを張る場合にはフライシートを使用し、テントと外気の間に空気の層を作ることが重要です。また、濡らしたくない荷物はクルマのなかに保管するか、防水のスタッフバッグなどに入れておきましょう。さらに、結露した水分でファスナーが凍結してテントから出られないという非常事態に備え、事前にファスナー部分に凍結防止剤や潤滑剤を塗布しておくのも賢い方法です。
注意点その7:キャンプで使用する靴に防水スプレーを塗布
冬キャンプで忘れがちな盲点が「靴」。外気温が下がる冬は夜間にできた霜柱が溶け、地面がグショグショになることも少なくありません。防水効果のない靴では内部に水分が侵入し、冷たい思いをすることに……。冬のキャンプで使用する靴は防水スプレーを塗布するか、防寒効果の高い長靴やスノーブーツを選びましょう。防水スプレーを塗布する場合は現地ではなく、事前に換気の良い場所で数回に分けて塗布してください。作業を重ね寝ることで防水効果がアップします。
注意点その8:オートキャンプは備えあれば憂いなし
冬のオートキャンプで大切なことは“万が一のトラブル”を未然に防ぐ事前の対策です。気温が下がる冬はバッテリーのトラブルも多く、キャンプへ行く前にバッテリーの比重をチェックして劣化している場合は交換しておきましょう。また、バッテリー上がりを考えてブースターケーブルを積載しておくことが、大きな保険になるはずです。
ウォッシャー液は凍結しないものを選び、ワイパーブレードも冬仕様に替えておけば安心感が高まります。本格的な冬シーズンを迎える前にスタッドレタイヤに交換しておくこともお忘れなく。
注意点その9:路面の凍結に注意してドライブを楽しむ
冬キャンプ場への行き返りは、気温の低下による路面の凍結に注意しましょう。市街地では凍結していなくても、標高の高いキャンプ場周辺は路面が凍結しやすく、スリップ事故を起こす可能性が高くなります。とくに注意が必要なのは山道の日陰側や川の上に掛かる橋、トンネルの出入り口付近は凍結しやすいので注意してください。凍結しやすい場所では速度を落として早めの減速を心掛け、急なアクセル操作やハンドル操作を行わず、のんびりと余裕を持った安全運転を心掛けましょう。
危ないと感じたら迷わず撤収する勇気も必要だ
冬のキャンプは気温の低さや環境の変化に対する心構えが必要です。季節的には厳しいシーズンですが、それだけにキャンプで味わえる楽しさは格別なもの。良き思い出にするためにも事前の用意、そして危険を回避する注意力が大切になることを忘れないでください。少しでも危険を感じたら避難や撤収する勇気を持ち、冬キャンプを存分に楽しみましょう。