ナスカーの聖地、シャーロットで実力を見せる
アメリカでもっとも高い人気を誇るモータースポーツ、「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリー、「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」。そのトラックシリーズに長年参戦しているのが「HATTORI RACING ENTERPRISES(HRE)」だ。ナスカー界唯一の日本人オーナー・服部茂章代表が率いるこのチームは、さらなる上位カテゴリーへの挑戦として、以前からスポットながらエクスフィニティ・シリーズへの参戦を始めている。そして、今回のシャーロット戦にも「#61 AISIN TOYOTA GR SUPRA(ドライバーはオースティン・ヒル選手)」でスポット参戦を果たした。
最後尾スタートから挽回とピット戦略で上位へ
レースは、このコースを67周走行するが、第1ステージ20周、第2ステージ20周、そして27周の第3ステージの3ステージ制を採用し、10月9日(土)午後3時にスタートした。
ロードコースでのレースはオーバルとは違い、1周のラップタイムが1分以上と長いため、グリーンフラッグ下でのピットストップでも周回遅れにならない。このことからロードコース戦では、各チームが違ったピット戦略を取りやすくもある。
HREはステージブレイク前の15周目にピットインを指示。給油と4本のタイヤ交換、空気圧調整を施しコースに戻すと38番手から追いかける展開となり、第1ステージを34番手でフィニッシュ。このステージブレイクで多くのチームがピットに戻るなか、61号車はコースに留まるチームの戦略が見事に決まり、4番手から第2ステージのスタートを切ることになった。
レース中盤に燃圧ダウンで失速症状の苦戦
第2ステージのグリーンフラッグが振られると、ピット戦略で上位に上がったマシンとステージブレイクで新品タイヤを装着した上位マシンとの間で激しいバトルが各コーナーでスタートする。ヒル選手は次第に順位を下げていくものの、10番手前後で走行を続ける。29周目にイエローコーションが出されたタイミングで、チームはハンドリングの改善を目指しヒル選手にピットインを指示。給油とタイヤ交換とともにセッティング変更を施してコースに戻し、29番手からリスタートを迎える。
荒れたレースとなったこの日は36周目にもクラッシュによるイエローコーションが出された。多くの車両がピットインするなか、ここで61号車はコースに留まり、第2ステージを18番手で終える。このステージブレイクでもハンドリングの改善を目指してチームはピットインを指示。給油と新たなタイヤ交換、さらにセッティング変更を施して25番手から最終ステージのスタートを迎えた。
激戦の終盤にふたたびポジションアップ
しかしレースは最終盤のチェッカーを目前にした63周目にイエローコーションが出され、残り2周のオーバータイムに突入。ここでチームはピットインを指示、念のためにさらなる燃料補給と温存していた新品タイヤを装着して最後のスタートダッシュに掛ける作戦に出る。
激しさを増した残り2周の争いは、コーナーごとにスリーワイドの激しいレースとなりゴール直前のシケインで複数の車両が接触する多重クラッシュが発生。ヒル選手はスピンするマシンを間一髪ですり抜けて20位でチェッカーを受けるが、シケインをショートカットした2台にペナルティの裁定が下され、正式結果では18位にポジションアップしてレースを締めくくった。
エクスフィニティ・シリーズは次戦、北米トヨタの本拠地であるテキサスが舞台。HREチームも2戦連続でこれにスポット参戦する。