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クルマ業界の新たなトレンド?「鉄チン」「樹脂バンパー」で愛車を「ださカッコよくする」理由

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: トヨタ自動車/Auto Messe Web編集部

  • エイジング塗装ハイエース

  • エイジング塗装ハイエース
  • ルーフキャリアを積んだバンライフNV200
  • NV200バンライフ仕様
  • 鉄チンホイール
  • カスタムベースで注目のプロボックス/サクシード
  • 黒鉄チンホイール
  • フェンダーミラーの2代目ハイエース
  • リノカ仕様のプロボックス
  • マットブラック塗装ドアミラー
  • 200系ハイエースの50系ハイエース顔
  • GZ20型ソアラ

あえてチープにスタイルアップするバンライフカスタムに注目!

 コロナの影響を受け、新車、中古車に関わらずクルマが売れているという。公共の交通機関での移動を避け、パーソナルな空間を保てるクルマは感染防止にも役立っている。昨今「若者のクルマ離れ」と言われているようだが、新型コロナウイルスの蔓延により若い世代もクルマに興味を持ち始め、リーズナブルな価格で流通する『商用バン』の人気が高まっているのだ。年収の何倍もする高級車ブームは一部の富裕層だけのものとなり、今は「ダサカッコイイ」スタイルが若者の間でムーブメントを巻き起こしている。ここでは乗用車を商用車チックにカスタムする「ドレスダウン」とはどんなものなのかを検証してみたい。

現代の若者にピタリとハマった「ダサかっこいい」商用車カスタム

 その昔、クルマは若者が大人になるための必需品であり、18歳になるとこぞって免許を取得した。そして、限界ギリギリのローンを組んでクルマを手に入れたのである。クルマこそが唯一のステイタスであり、グレードや車種によって自分の存在を主張するのが当たり前であった。GZ20型ソアラ ところがバブル景気が弾け、意気消沈した不遇の時代にリーマンショックの追い打ちを食らった日本。若者たちは「我慢」が当たり前となり、車両価格だけでなく莫大な維持費と、膨大な税金が必要となるクルマから離れていった。その間、携帯電話の普及により若者たちは掌に収まる魔法の箱に呪縛され、ついには「草食男子」へと成り下がる。カスタムベースで注目のプロボックス/サクシード だがここ数年、コロナの影響により外出することが規制され、公共の交通機関の利用も感染リスクを伴うようになる。そうなるとパーソナルな空間を持ち、感染リスクをヘッジできる「クルマ」の存在に注目が集まり、手に入れようとする人たちが急増しているという。そのなかで「お金はないけどセンスはある」若者たちは安価で流通する商用車(商用バン)に注目し、その魅力をセンス良く表現する「ダサかっこいい」を発見したのである。

プロボックスなどのライトバンがいまカスタムベースとして大人気

 若者たちを中心に「ダサかっこいい」スタイルを描くキャンバスと注目されたのが、トヨタのサクシードとプロボックスだ。商用車としての耐久性と利便性を持ち合わせ、シンプルなバンスタイルはキャンバスとしては最適な素材に。市場のニーズに応えるように中古車店やカスタムショップが、独自の手法で魅力的な姿を提案することとなる。リノカ仕様のプロボックス そのなかでも「ドレスダウン」や「チープアップ」と呼ばれる、より商用車らしさを全面に押し出したスタイルが若者たちの共感を呼んだ。現在はトヨタ・ハイエースや日産NV350に対して、車両価格がお手ごろな日産NV200バネットやトヨタ・ライトエースなどの商用ミニバンへと派生している。さらには旧型の輸入車ワゴンや不人気なコンパクトカー、軽自動車にも広がりを見せ始め、いまやドレスダウンはカスタムの大きな柱へと成長した。NV200バンライフ仕様

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