あえてチープにスタイルアップするバンライフカスタムに注目!
コロナの影響を受け、新車、中古車に関わらずクルマが売れているという。公共の交通機関での移動を避け、パーソナルな空間を保てるクルマは感染防止にも役立っている。昨今「若者のクルマ離れ」と言われているようだが、新型コロナウイルスの蔓延により若い世代もクルマに興味を持ち始め、リーズナブルな価格で流通する『商用バン』の人気が高まっているのだ。年収の何倍もする高級車ブームは一部の富裕層だけのものとなり、今は「ダサカッコイイ」スタイルが若者の間でムーブメントを巻き起こしている。ここでは乗用車を商用車チックにカスタムする「ドレスダウン」とはどんなものなのかを検証してみたい。
現代の若者にピタリとハマった「ダサかっこいい」商用車カスタム
その昔、クルマは若者が大人になるための必需品であり、18歳になるとこぞって免許を取得した。そして、限界ギリギリのローンを組んでクルマを手に入れたのである。クルマこそが唯一のステイタスであり、グレードや車種によって自分の存在を主張するのが当たり前であった。
プロボックスなどのライトバンがいまカスタムベースとして大人気
若者たちを中心に「ダサかっこいい」スタイルを描くキャンバスと注目されたのが、トヨタのサクシードとプロボックスだ。商用車としての耐久性と利便性を持ち合わせ、シンプルなバンスタイルはキャンバスとしては最適な素材に。市場のニーズに応えるように中古車店やカスタムショップが、独自の手法で魅力的な姿を提案することとなる。
鉄チンホイールに樹脂バンパー&マットカラーがカスタムのポイント!
この「ドレスダウン」とはその名の通り、現在のスタイルをより商用車的にカスタムすることを指す。上級グレードでは同色にペイントされる前後のバンパーを樹脂製のチープなベースグレードのものへと交換、またはペイントを施してボディとの一体感とは逆の、あえての「違和感」を演出する。
コロナ禍でRVブームが再燃!? バンライフに注目が集まる!
ドレスダウンのルーツはアメリカ車の商用バンといわれ、商用に徹したシンプルなスタイルがアメリカンカルチャーを愛する若者たちに刺さったことは間違いない。映画の脇役として登場する商用バンは、フェラーリやランボルギーニとは違った輝きを放ち、そのリアルな姿がカジュアルなライフスタイルを支える重要なアクセサリーになっているようだ。