ホイールに求められるのは多岐に渡る高性能&高品質
一見すると、ホイールは簡単に作られているようだが実際は素材や寸法、そして精度など、厳密に作られている。適切なサイズのホイール&タイヤを履くことは、クルマの性能を余すことなく引き出す必要条件と言える。知っておいてほしい、ホイールの基礎中の基礎をおさらいしよう。
初出:XaCAR 86&BRZ MAGAZINE Vol.31(一部加筆)
ホイールは適当に好みで選べばいいわけではない
普段、何気なく見ているホイールだが、実際はさまざまな要件が求められる。とくに強度は国が定めた規格があるほどで、走行時には路面から大きな力がかかるし、瞬間的な衝撃や路肩などにぶつかった際の横からの入力もある。つまり全方位的な強度確保が求められるわけだ。 また重量については、最近とくに軽さが重要視されるようになっている。軽いということはハンドリングや路面追従性、乗り心地だけでなく、燃費にも貢献する。これは鉄下駄を履いて歩き回ることを考えるとイメージしやすいだろう。
もちろん、デザイン性も大切な要素で、純正ホイールのデザインは昔に比べれば飛躍的に高まっているし、社外品では迷ってしまうほど、さまざまなタイプが用意されている。
選ぶ際に気を付けたいのは、ホイールは適当に好みで選べばいいわけではないということ。重いボディを4本のホイールで一手に引き受けるだけに、しっかりとした品質のものを、適正なサイズで選ぶのが基本だ。正しい知識を身につけてほしい。