■冬キャンで気をつけるべきリスク
◎降雪・吹雪によるテント破損、風雪による設営難(ファミリー向け大型テントはとくに困難)◎ストーブ、炭火による一酸化炭素中毒は死亡リスク大(テント内は火気厳禁。タープでも張り方など換気を考慮すること)
◎薪ストーブは一酸化炭素と火災に十分留意した設営を(薪ストーブに対応した難燃素材のテント、設営に適切な準備と慣れが必要)
◎クルマのタイヤをスタッドレスなど凍結路面対応に(積雪などの天候変化に対応したチェーンなども装備)
◎就寝時には暖房を消すため3シーズン用のシュラフでは寒くて眠れない
◎乾燥しているので焚き火は注意。枯れ葉など燃えやすいものは必ず退かすこと(木枯らしが吹くと山火事の危険。火の粉が舞うなら消火)
◎テント内カセットコンロ使用による火災(カセットボンベストーブの火がシュラフ・テントに引火)
■冬キャンに準備したいギア
◎フォールディングスコップ(雪対応)
◎シュラフはダウンを奢る(冬季対応)
◎シュラフカバーで保温性アップ(シュラフの濡れ、汚れからもプロテクト)
◎コット(フォールディングベッド)で地面と体を離す
◎使い捨てカイロ(安全な熱源)
◎ウール素材など暖かい衣服
◎ももひき・ズボン下・パッチ類はかなり暖かい
◎焚火陣幕、ウインドスクリーン、リフレクターは暖かく火の粉飛散を抑える
◎テントはダブルウォール(フライシート)で寒気・結露を防ぐ
◎一酸化炭素チェッカー(ストーブ使用時)
◎小型石油ストーブはコスパが良好、設営撤収もラク、満タンで1日使用可
◎ガスバーナーは低温対応のパワーガスに。気化せず点火しない
■冬キャンテクニック
◎キャンプ場の水道凍結を考慮して多めの水、ウォータージャグを用意(ただし置き場所次第ではそれも凍る)
◎焚き火の薪は多めに用意していく(日没が早いため焚き火時間が長い、寒さで大きく燃やしてしまうため)
◎16時半には日没で暗くなるためテント設営や料理は早めに準備する(暗がりでの調理でナイフで指を切ることも。食材も凍るとナイフが滑る)
◎冬は地面から冷えるためラグマット、断熱マット、エアマットなどで冷気を遮断
◎気温がー5℃を超えると食材、ビールなど何もかも凍るので焚き火のそばに置く
◎タープをカンガルー張りにして寒気・風を避ける(カンガルー張りとはタープ内にテントを張る方式。タープもベタ張りし風を防ぐ)
◎小型山岳テントでも冬用シュラフとエアマットがあればストーブなしで十分暖かい