第3位:2.5Lターボの専用エンジンを搭載したファン垂涎のSモデル
【BP/BL型S402】
レガシィベースのSTIコンプリートモデルとして登場したS402は、パワーユニットを専用の2.5L DOHCターボとすることで、スペック以上のゆとりある走りが特徴だった。 STIが手掛けたシャーシチューニングは、歴代レガシィでも最高レベルのしなやかさ。専用のフロントフェンダーなどエクステリアからも、標準車とは異なるオーラを感じさせた。 フラッグシップモデルのレガシィをベースにしたスポーツプレミアムモデルとして現在でも人気が高く、アクセルを踏み込んでステアリングを切れば、紛れもないSTIコンプリートカーとしての高いポテンシャルを発揮する。その一方、日常領域で流しているだけでも、ベースモデルとは異なるゆったりとした余裕を感じられる珠玉のモデルであった。
第2位:WRCでも活躍!「RA」の称号が与えられた受注生産の特別モデル
【BC型レガシィセダン RSタイプRA】
初代登場時に、10万kmの世界速度記録という偉業を成し遂げたレガシィは、WRCをはじめとしたモータースポーツの世界でも、インプレッサWRX登場まではその役をセダンが担っていた。なかでもRSタイプRAは、初代レガシィのコンペティションモデルであるRSタイプRをベースに、エンジン内部のポート研磨やバランス取り、強化コンロッドやメタル鍛造ピストンなどの専用パーツを組み込み、シャーシ系も専用サスペンションが奢られていた。 また、STIの手によりさらに磨きがかけられ、RAの名称には「Record Attempt」(記録への挑戦)という意味が込められ、現行モデルでも競技ベース車両やSTI限定車など、特別なモデルにRAという称号が与えられている。車種こそレガシィだが、その血統はWRXシリーズにも受け継がれており、スバルのスポーツモデルを語るうえで欠かせない存在だ。
第1位:セダンだけに設定されたレガシィ初のSシリーズとしてハイスペックを誇った
【BES型レガシィS401 STi Version】
レガシィ初のSシリーズとして登場したS401は、ベースモデルのBE5型という型式に対し、BES型という専用型式が与えられた。セダンボディのみの設定だが、レガシィシリーズ初の6速MT、ブレンボキャリパー搭載車として話題になった。 バランス取りが施された専用のEJ20ターボエンジンは滑らかに吹き上がり、どの回転域でも扱いやすいセッティングでありながら、最高出力293ps/最大トルク35.0kg-mとベースモデルを圧倒的に凌駕するスペックを誇っていた。 歴代スバル車のなかでも不等長エキゾースト/6速MT/5ナンバーサイズという組み合わせが、意外にもS401だけという条件的にも貴重な存在だ。