カーブ減速機能付きACC
現時点ではいろいろなタイプ、機能のACCがあるのだが、上記の機能を装着車全車に統一装備してほしいものだ。さらに、一般的なACCは速度をセットすると、カーブなどもそのままの速度で飛び込んでしまう。これは怖い。結果、ブレーキを踏み、いったん解除。ふたたびセットする必要がある(筆者は速度設定ボタンを連続的に押して速度を下げ、カーブをクリアしたりしているが)。
できれば、コンパクトカーの日産ノートが採用した、3Dマップは使っていないものの、GPS&地図データとカメラ&レーダーによって、高速道路上でのカーブ手前減速制御(制限速度まで下げるイメージ)、標識の読み取りによる速度制御を“廉価に”可能としている機能(プロパイロット1・5相当)がある。これは、高速走行の機会が多く、ACCを常用しているドライバーにとっては、ぜひとも欲しい機能ではないか。
充実したオペレーターサービス
最後はコネクテッド機能ひとつ、オペレーターサービスについて。最近のクルマはDCMと呼ばれる専用通信機(SIM)を搭載しているクルマが多くなり、自身のスマホを使わずに通信できる便利さがある。ただし、コネクテッド機能としてオペレーターサービスがあるのだが、メーカー、車種によってはSOSコールを含む緊急時、トラブル発生時にしか対応していなかったりする。
だが、トヨタの「T-CONNECT」、日産の「Nissan Connect」では、オペレーターが遠隔でナビ設定をしてくれたり、走行ルート上の飲食店や病院を案内し、遠隔で目的地設定してくれるサービスまで用意している。すると、出掛ける前もドライブ中も、安心感、余裕がまったく違う。それが安全運転にも直結するのだ。
高齢者ドライバーが激増するこれからの時代のコネクテッド機能としては、そうした簡単・安心な、スマホ操作不要のフルオペレーターサービスをぜひ安価に用意してもらいたいものだ。