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「ドローンで盗撮?」「全員がキャンプ初心者」キャンプ場で出会った、思わず三度見した「ありえない人々」

キャンプ場で出会った「ありえない人々」

 昨今のアウトドアブームにより、多種多様の人がキャンプを楽しむようになった。週末のキャンプ場には自然を楽しみ、マナーを重んじるキャンパーだけでなく、驚くような行動を取る人々も増えている。ここではキャンプ場で出会った「ありえない人々」の素行を書き綴ってみたい。

ありえない人々:01

キャンプ場をフェス会場と間違える集団

 美しい湖面を見張らせる某キャンプ場で出逢った若者たち。キャンプサイトは最新のテントやタープが張られ、テントロープはウインドスピナーとフラッグで飾られた華やかなものであった。最初はグランピング嗜好なのかと思っていたのだが、時間が経つにつれ話し声や笑い声が大きくなり、ついにはキャンプ場に大音量の音楽が響き始めたのである。 その姿はまさにフェス会場そのもの。周囲のキャンパーたちも最初は苦笑いをしていたのだが、ついには強面のベテランキャンパーさんに叱られていた。湖畔のキャンプ場が音楽フェス会場に見えたのだろうが、周囲の迷惑を考えず大音量で音楽をかけるのはルール違反。節度を持ってキャンプを楽しんでほしい。

ありえない人々:02

全員がキャンプ初心者という困った人々

 夏のキャンプで出逢った集団のお話。仲良しファミリーの合同キャンプらしく、3家族での参加らしいのだが、テントを箱から出している……。その後、いつまでたってもテントは設営されず、パパさんたちは説明書を手に右往左往。 約1時間後、ついにはママさんたちから「早く組み立ててよ~」や「まだぁ~」と叱咤激励の嵐が浴びせられることに。炎天下の下で大汗をかきながら作業をするパパさんたち。それを見かねた心優しき友人が現場監督として手助けを買って出たのは良いのだが、なんとキャンプに参加したパパさんたちは今回が初のキャンプだと語る。テントの構造どころか、使うキャンプ道具の知識もなく、ホームセンターの店員さんに言われるままにキャンプ道具を買っただけで当日を迎えたというから驚きだ。 そのあともタープの設営、バーベキューコンロの組み立て、薪の火起こし、焼き方まで友人が指導することに。疲れ果てた姿で戻って来た友人ではあったが「奥さんたちが可愛かった……」と鼻の下を伸ばしていたので、それはそれで良しとすることに。

ありえない人々:03

イケイケのオシャレ番長がキャンプ場に降臨

 ボクがキャンプを始めたころ、友人たちと日帰りキャンプを計画し、数多くの仲間たちが集まることになった。現地集合としていたこともあり、仲間たちが家族や彼女を連れたて集まってきたのだが、そのなかに登場した女性にはキモを冷やされた。キャンプ場に現れた姿はワンピースにハイヒール、サラサラのロングヘアーをなびかせた「おしゃれ番長」そのものであり、キャンプとはほど遠い姿に友人たちは苦笑い。ほかの女性たちからは白い目で見られ、キャンプ中も椅子に座ったままで不機嫌顔。 BBQを手伝うこともなく「女王様」気取りで過ごす姿は、ぎゃくに神々しさを感じさせるほどであった。何とか無事にキャンプが終わり、解散することになったのだが「おしゃれ番長」を連れてきた友人が仲間たちから総攻撃に合ったことは言うまでもない。カジュアルなキャンプであってもTPOが重要なことを痛感させられた懐かしい思い出である。

ありえない人々:04

帰りの運転を拒否するキャンプドランカー

 ボクの友人たちには酒飲みが多い。もちろん、キャンプでお酒を楽しむのは悪いことではなく、楽しい時間になることは理解している。しかし、友人Sは「帰りの運転は俺に任せろ」と豪語したにも関わらず、キャンプ場に到着すると冷えたビールを「グイッ」。その後もたき火を囲んでウイスキーを「グイッ」。昔話に花が咲き、楽しい宴は深夜までおよんだ。 そして翌朝、シュラフから出た瞬間、Sはビールを「グイッ」と飲み始めた。自分が運転して帰ることを拒否するように飲み続ける友人に「お前、帰りの運転は?」と尋ねると、「無理」との明快なひとこと。信じたボクが馬鹿だった。そう、Sは無類の酒好きであり、飲むなという方が無理なのだ。もちろん帰路もボクがステアリングを握ったことはいうまでもない。

ありえない人々:05

ドローンで盗撮? プライバシーの侵害です!

 最近、キャンプ場で多く見かけるようになったのがドローンを使って撮影をしているキャンパーだ。キャンプ場のなかにはドローンを使った撮影を禁止していることも多いのだが、それを知ってか知らずか「プイ~~ン」と羽音を響かせて撮影をしている輩も存在する。確かに雄大な自然を背景にキャンプ場でドローン撮影をしたい気持ちもわからなくはない。 しかし、キャンプサイトの間を撮影しながら飛行させるのは危険な行為であり、プライバシーや肖像権の侵害になる可能性も高い。他人のキャンプサイトを覗き見するように撮影されるのは決して気持ちの良いものではない。例え軽量でコンパクトなドローンであっても不特定多数の人々が楽しむキャンプ場でドローンを飛ばすのは危険でありマナー違反。場合によっては電波法や小型無人機等禁止法、都道府県や市町村条例の違反になる場合もあるので注意してほしい。

まとめ:他人のふり見てわがふり直せ

 アウトドア人口の増加によりキャンプへの間口が広がった今、パプリックなスペースであるキャンプ場を使用するときには「他人への配慮」を忘れず「マナー」を守って楽しんでほしい。あなたが「ありえない人々」と呼ばれないためにも……。

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