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「フル加速したらイスが折れた」「ジャッキが倒れて危機一髪」お金をケチって大失敗「トホホなDIY」エピソード全5話

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

  • 不慣れなDIYは危険

  • ステアリング交換
  • MOMOステアリング(装着)
  • リジットラック
  • ガレージジャッキ
  • ショップに並ぶバケットシート
  • ハブリング
  • 不慣れなDIYは危険
  • ナット増し締め
  • ホイールナット&ボルト
  • バブリング直径
  • スカイラインRS-X(加速)
  • S15シルビア(リヤウイング)
  • S15シルビア(走り)

軽い気持ちでDIYしたら痛い目にあった自動車カスタムのエピソード集

 世の中「お金が全て」とはいわないが、お金はあるに越したことはない。その良い例がクルマのDIYだ。本来なら整備士の資格を持つメカニックや板金塗装のプロにお願するべきことを「お金が無い」という理由で知識や経験の無い素人が行った結果、大失敗を招いてしまうことも少なくない。個人的な話で恐縮ではあるが、ここで紹介する『失敗談』は自分自身、またはボクの周囲で実際に起こった実例である。

DIYやっちまったエピソード01/ハンドル交換で顔面を強打して…鼻血ブー

 今から数十年前、昔々の遠い記憶のお話しである。当時はエアバッグなどは存在せず、クルマを手に入れたらステアリングを交換するのがドレスアップの基本であった。街道沿いのカーショップでモモのジャッキー・スチュワートを手に入れたボクは、純正の巨大なハンドルを外すために固定しているナットを外し始めた。MOMOステアリング(装着)

 しかし、中古で購入したトヨタ・セリカのハンドルは固着しており、ナットを緩めてもステアリングがコラムから取り外せない……。本当なら数千円程度で手に入る「ステアリングプーラー」と呼ばれる専用工具を購入するべきだったのだろうが、ステアリングとボスを購入したお財布の中に工具を買うほどの資金は残っていなかった。ステアリング交換

 そうなると若気の至りは実力行使あるのみ。純正のステアリングが曲がるほど引っ張ってみたり、裏側から叩いてみたり…。最終手段として両腕でステアリングをつかみ、体重を掛けて「ガンガン」と引っ張った結果、固着したステアリングが急に外れ、勢い余ったステアリングで顔面を強打。

 見事に鼻血ブー状態となりシャツが鮮血で染まっていったのである。工具さえあれば、またはシャフトに軽くボルトを噛ませておくという知識さえあれば鼻血ブーの悲劇は起こらなかったに違いない。

DIYやっちまったエピソード02/フル加速の瞬間…天井が見えたという悲劇

 これはボクの先輩であるIさんのお話し。とある日曜日、愛車のスカイラインを乗り回すI先輩に連れられ、バケットシートを物色するためにカーショップへと連行された。当時、バケットシートは高嶺の花であり、街の兄ちゃんがおいそれと手を出せるシロモノではなかったのだが、唯一「TRD」のフルバケットシートは無理をすれば手が届く存在であった。

 そこで、カーショップでバケットシートを見ていると、TRDのフルバケットシートと同じ(ような)デザイン、同じ(ような)シート生地でできた「コピー品」を発見。その金額はTRD製の約1/3とリーズナブルということもあり、I先輩のターゲットはコピー品へと変更されたのである。ショップに並ぶバケットシート

 コピー品とはいえ純白のゲルコート加工が施されたFRPが背面に覗き、水色のシート生地が張られたシートは輝いて見えた。先輩宅のガレージへと戻り、装着作業を終えたシートは輝いて見えたのだが、その1週間後、電話で呼び出されたボクが見たものは腰の部分からバッキリと折れた無残なバケットシートであった。スカイラインRS-X(加速)

 先輩曰く「フル加速した瞬間、天井が見えたぜ」とのこと。危うく事故は免れたが、死ぬかと思ったそうだ。折れたシートを見るとFRP部分が薄く、素人のボクから見ても強度が無いことは一目瞭然。I先輩の大失敗は若き日のボクにとって「コピー品はヤバイ」という良き教訓になったことは言うまでもない。

DIYやっちまったエピソード03/ジャッキアップをするなら必ず「馬」を使え!

 友人Kから「タイヤ交換をするから手伝って」と連絡が入り駐車場へと急行すると、すでにホイールナットが緩められタイヤを取り外す状態まで作業は進んでいた。砂利が敷かれた場所で車載のパンタグラフ式のジャッキを使っていたこともあり、ボクが「ウマ(リジットラック)は?」と聞くと、Kは「そんなの買う金ねーし」と即答。ガレージジャッキ

 危険な予感はしたのだが、そのまま作業を続けていると「バコン」という轟音とともに急にクルマが傾いた。同時に「があぁぁぁ」という絶叫が駐車場に響き渡り、慌ててKを見ると頭を抱えて悶絶中。タイヤを外した瞬間にジャッキが倒れ、落ちてきたクルマのフェンダーがKの頭を強打したのである。リジットラック

 幸いにもタンコブ程度で済んだのだが、ジャッキを掛ける時には車体を固定する「ウマ」を使う必要性を思い知らされたKとボクであった。今思えばクルマの下敷きにならなかったのは奇跡であり、思い出しても鳥肌が立つ…。

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