走行性能とシャコタンを両立するためのエアサス
とはいえ走るのが大好きなSさんだけに、サーキットだってこのクルマで楽しみたい。試行錯誤を繰り返した結果たどり着いたのは、ユニバーサルエアーのインナーチューブ付きエアサスと、326パワーのハイレートショック、強化スタビライザーという組み合わせだった。エアが少ないのでたわみにくいことに加え、収まりがよくサーキットでも十分に通用するという。
ミーティング系のイベントではボタンひとつで地を這うローダウン、街乗りでは段差や輪止めを気にしないで済むくらいの車高と、シチュエーションに応じて自由自在にセッティングできるのが魅力だと話す。トラブルを起こさない秘訣はエンジンにも。シルビアのSR20エンジンは排気量アップやタービン交換といったメニューが星の数ほどあるものの、狙うパワーを300psと決めライトチューンに留めている。
具体的には純正タービンのままブーストアップ、壊さないため燃料系には余裕を持たせた、ほどよく速く扱いやすさも兼ね備えた仕様だ。
内装は定番のカスタマイズで仕上げる
インテリアは「シンプルなのが好き」とのことで、定番のナルディ・クラシックとレカロのバケットシート、後部には安全のためロールケージを入れた程度。
追加メーターも普段は目に付かないよう、グローブボックス内に並べて収納している。Sさんによるとまだまだ製作の途中らしく、今後はエンジンルームやエアサスを搭載したトランクを、ドレスアップのイベントでも通用するようキレイに仕上げたいとか。