ホイールスペーサーの交換に関する注意点
ホイールスペーサーを装着する場合、ホイールの面とフェンダーを揃えることばかりに気を取られると、重大な事故につながる恐れがある点には注意しておきたい。具体的には5mm以上になってくるとスペーサーを嵌めることでハブボルトにホイールナットがかかる量が減少し、緩みやすくなる恐れがある。
なるべく最低限の厚みとすることでボルトにかかる量をある程度は残したいところだ。万が一スペーサーを厚くしたいがハブボルトの長さが足りない場合はハブボルト自体を、ロングハブボルトと呼ばれるものへ打ち換える必要がある。
もちろんこのボルトは純正以上に強度のあるものを選びたい。高速で重量物が回転するものを支えるとても重要な部品となるため、品質にはこだわりたい部品だ。ワイドトレッドスペーサーについては、前述のとおり強度に注意が必要。
そして、もっとも気を付けたいのが、ホイールが車体から出ないようにすること。いわゆるハミタイという問題で、車体からタイヤがはみ出ている場合は車検をパスすることができないので注意が必要だ。ツライチを極めるためにギリギリを狙いすぎると、このハミタイとなってしまう場合があるので、出幅などは少し余裕をもってチョイスしたい。
ただし、車高調整サスペンションなどでキャンバーがついている場合、基準となる場所さえフェンダーに収まっていれば車検対応となるので、そのあたりは信頼できるショップなどに相談しながら慎重に選びたい。
ワイドトレッドスペーサーの場合はハブリングと呼ばれるセンター部の位置ずれを防止するパーツもセットに含まれていたり、別売りで用意されていることが多いので、高速走行などでブレを抑えるためにも装着しておきたいアイテムだ。
記事まとめ
ドレスアップアイテムとして人気のホイールスペーサーだが、選び方を間違えると重大な事故へつながることを認識しておくことが大事だ。しかし、きちんとしたものをチョイスすることでカッコいいエクステリアを手軽に手に入れることができる。ぜひしっかりと調べて愛車にマッチするスペーサーを選んでほしい。