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マニアでも知らない「トヨタ・ダイナリノ」に「ダイハツ・セニア」! 日本より日本車比率が多い「インドネシア」で見つけた「ガラパゴス日の丸カー」

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TEXT: Auto Messe Web編集部 竹内耕太  PHOTO: Auto Messe Web編集部 竹内耕太/三菱自動車

「はたらくクルマ」は国産車の「生きた化石」が現役で活躍中

 当然、日本車がほとんどのインドネシアゆえ、「国産旧車」も大量にあふれている。とくに「はたらくクルマ」では、日本ではもうほとんど見かけることのない旧車が、当たり前のようにバリバリ活躍している。

 写真の赤いトラックはトヨタの4代目「トヨエース」そっくりだが、よーく見るとヘッドライトが丸目の4灯ではなく角目2灯。じつは4代目トヨエースは1984年からインドネシアで「トヨタ・ダイナリノ」という名前で製造・販売されるようになり、日本ではモデルチェンジしたあともずっと継続されている。途中でフロントフェイスだけマイナーチェンジしながら、2002年まで生産されていたのだ。

 もっと長寿な「生きた化石」が、日本では1979年から1994年まで販売されていた三菱の2代目「デリカトラック」の海外版「L300」だ。インドネシアでは「コルトL300」の名前で生産されていて、なんと現在も「新車」として販売されている超ロングセラーなのである。

 なおフィリピンでも「L300」が現地生産されていて、2017年に排ガス規制に対応できなくなり一旦生産終了となったものの、新エンジンを搭載して2019年に復活。こちらも現役で「新車」が生産され続けている。

 トヨタ「キジャン」もフィリピンとインドネシアで製造販売されたクルマで、初代は1976年に誕生。ジャカルタの街角で出会ったのは1981~86年の2代目でバン仕様だった。

 国産車メーカーを語るとき、ついつい日本と欧米のマーケットだけで見てしまいがちだが、東南アジア市場も各メーカーにとって非常に大きな存在となっている。インドネシアやタイ、マレーシアなどを訪れる機会があれば、見覚えがあるようで少し違う「日本車」の数々に出会うことができるのだ。

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