ソアラは実際に所有するとどんなクルマだったのか
ときは流れて筆者は確か20歳だった2000年に、2代目ソアラを自分のものにした。当時は現在ネオクラシックとなっているほかの日本車同様、2代目ソアラもおおよそ10年選手だったこともあり気軽に買える値段で、確か個人売買で10万円だったと記憶している。 私の2代目ソアラは200psの中期型2.0GTツインターボLのMTで、クルマが来たばかりのころは「夢が叶った(ずいぶん安い夢だが)」という満足だけだった。
思い出すと2代目ソアラは当時で10年選手だったが、筆者の幼少期のイメージそのままだった。また2代目ソアラに乗っている時間は、インテリアなどすべてが妙に落ち着けるクルマだったこともあり、至福の時間だった。 そのため2代目ソアラには当時はヒマだったのに加え、ハイオクガソリンが100円だったこともあり、燃費は8km/Lだったが、気がつくと1年で2万kmも走っていた。これは、筆者の20台近い車歴のなかで、所有期間に対し一番乗ったクルマだった。そんな2代目ソアラは思い入れも含め筆者の好みにハマったクルマだっただけに、自分のものにできたことはいい思い出になっている。
今後こんな贅沢な国産クーペは出てこない?
今後2代目ソアラのような、5ナンバーサイズはオーバーにしても手ごろなサイズで、価格は500万円くらいまでとなる現実的な価格のラグジュアリーな2ドアクーペが登場することはまずないだろう。
しかし、この点は必ずしも嘆くことではなく、平成初期までのソアラやマーク2三兄弟のポジション、すなわち「手が届く贅沢」のようなコンセプトが形こそ違うにせよ、ハリアーやアルファード、ランドクルーザープラドといったトヨタ車に引き継がれていることは、ソアラファンとして喜ぶべきことと感じている。