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実は今「先代ジムニー」も人気沸騰中! 失敗しない中古車選びと「意外なウイークポイント」を解説

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭/スズキ/Auto Messe Web

エンジンチューニング前提なら7〜10型がおすすめ! その理由とは

 もしブーストアップやタービン交換まで考えているなら、ECUの書き換えができる7~10型を買ったほうが結果として楽だしお得。それ以前の型ではHKSの『F-CON V Pro』をはじめとする、いわゆる『フルコン』を使わないとECUのチューニングが不可能で、費用はかかるし作業できるプロショップも限られてしまう。スズキ先代ジムニーのエンジン

 ただしマイナーチェンジ以降ならではの注意点もある。以前はレバー式だったトランスファーの切り替えが、型式の変更と併せてスイッチ式になったのだ。スズキ先代ジムニーのインパネ

 車両が停止した状態じゃなくても切り替えできるメリットがある反面、傾斜がある場所だとうまく切り替わらなかったり、何かに接触して配線が切れて作動しなくなる可能性もゼロじゃない。それが理由かどうか定かではないが、JB64ではふたたびレバー式に戻っている。AT車でよく耳にするのはミッション内部のソレノイドの故障。助手席の足もとから「カチカチ」という音(リレーの作動音)が発生し、ニュートラルからドライブに入れたときのショックが大きくなり、3速ホールドの状態から変速しなくなってしまうのだ。とくに前期型に多いとされリコールも出ているため、該当するクルマを買ったら対策済みか確認しよう。

ジムニーならでは弱点とは?

 最後はどの年式にも共通するチェック項目を。まずは定番中の定番といえるボディの腐食。スズキ先代ジムニーの下回り

 雪の多い地域で使われることが多いうえ20年を超えたクルマもあり、ある程度の妥協と割り切りは必要なものの、フレームやフロアの錆びがあまりに酷いクルマは避けるべし。スズキ先代ジムニーのリヤビュー

 次はエンジンとトランスミッション。ヘッド周辺や下まわりにオイル漏れがないか確認し、トランスミッションは4WDと4WD-Lの切り替えができるか、試乗できれば各部から異音が出ないかも確認したい。ジムニーはJB23に限らず頑丈な作りなので、走行距離だけでは判断しにくい部分もある。スズキ先代ジムニーのエンジン

 現車のコンディションを見極めつつ目的に合うモデルを選んでほしい。空前といえるアウトドアのブームに牽引され、今後さらに価格が上がることも予想される。JB23をお得に買うなら早いに越したことはないかも?

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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