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実は今「先代ジムニー」も人気沸騰中! 失敗しない中古車選びと「意外なウイークポイント」を解説

JB23型ジムニーのオススメの年式や購入時の注意点とは

 デビューから3年が過ぎても人気はまったく衰えず、今も納車まで1年半なんて話を聞くJB64型ジムニー。当然ながら「今すぐ欲しい!」という人も少なからずいるが、悪路走破性の高さやコンパクトなサイズは唯一無二といってよく、国内外にライバルと呼べる車種は存在しないのが現状だ。 そんな層が熱い視線を浴びせているのは、フルモデルチェンジで旧型になったJB23型。1998~2018年と生産された期間が長いせいで中古車のタマ数も豊富、ある程度の年式であれば価格だってリーズナブルになっているし、カスタム済みであとからお金のかからない車両も多い。 とはいえ20年という異例の長い歴史を持つだけに、マイナーチェンジ以外にも多くの小変更が行われており、1~10型のどれを買えば後悔しないか悩む人も多いと思われる。そこで代表的なカーライフを例に、オススメの型や購入時の注意点を考えてみよう。

「高年式」「距離少」「事故歴なし」のセオリーに加え

 通勤や買い物などオンロードがメインで、そこそこ長く乗ることを想定しているケースなら、気を付ける点は普通の中古車と変わらない。できる限り年式が新しく走行距離は少なく、事故歴がなく激しい改造車は避けるべき。モデルが新しくなればなるほどインテリアの質感は増すし、安全性能や環境性能も高くなり経年劣化による故障の不安も減る。ただし新しく走行距離の少ないクルマは価格が高騰しており、新車と変わらないプライスが付けられている場合も。 マイナーチェンジ後の5~10型で予算の許す限り新しく、コンディションのいい中古車を選ぶのがいいだろう。林道を走る機会が多かったりライトチューンも考えているなら、価格の安い1~4型で浮いたお金をカスタムにまわすのもアリ。前期モデルはコテコテにイジった中古車も多く見かけるため、好みのスタイルだったり欲しいパーツが装着されていれば、買ってからの手間やコストを大幅に抑えられるのも嬉しい。

エンジンチューニング前提なら7〜10型がおすすめ! その理由とは

 もしブーストアップやタービン交換まで考えているなら、ECUの書き換えができる7~10型を買ったほうが結果として楽だしお得。それ以前の型ではHKSの『F-CON V Pro』をはじめとする、いわゆる『フルコン』を使わないとECUのチューニングが不可能で、費用はかかるし作業できるプロショップも限られてしまう。

 ただしマイナーチェンジ以降ならではの注意点もある。以前はレバー式だったトランスファーの切り替えが、型式の変更と併せてスイッチ式になったのだ。

 車両が停止した状態じゃなくても切り替えできるメリットがある反面、傾斜がある場所だとうまく切り替わらなかったり、何かに接触して配線が切れて作動しなくなる可能性もゼロじゃない。それが理由かどうか定かではないが、JB64ではふたたびレバー式に戻っている。AT車でよく耳にするのはミッション内部のソレノイドの故障。助手席の足もとから「カチカチ」という音(リレーの作動音)が発生し、ニュートラルからドライブに入れたときのショックが大きくなり、3速ホールドの状態から変速しなくなってしまうのだ。とくに前期型に多いとされリコールも出ているため、該当するクルマを買ったら対策済みか確認しよう。

ジムニーならでは弱点とは?

 最後はどの年式にも共通するチェック項目を。まずは定番中の定番といえるボディの腐食。

 雪の多い地域で使われることが多いうえ20年を超えたクルマもあり、ある程度の妥協と割り切りは必要なものの、フレームやフロアの錆びがあまりに酷いクルマは避けるべし。

 次はエンジンとトランスミッション。ヘッド周辺や下まわりにオイル漏れがないか確認し、トランスミッションは4WDと4WD-Lの切り替えができるか、試乗できれば各部から異音が出ないかも確認したい。ジムニーはJB23に限らず頑丈な作りなので、走行距離だけでは判断しにくい部分もある。

 現車のコンディションを見極めつつ目的に合うモデルを選んでほしい。空前といえるアウトドアのブームに牽引され、今後さらに価格が上がることも予想される。JB23をお得に買うなら早いに越したことはないかも?

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