意外と流用が難しかったハーネス類
見た目こそノーマルのように仕上がっているが、苦労話にはこと欠かないとYさんは話す。もっとも大変だったのは配線。bBはヴィッツを筆頭にプラッツやファンカーゴなど兄弟車が多く、また長年に渡って生産されたこともあり、メインのハーネスやECUが何種類もある。コレで大丈夫だろうと思って繋いでみたら適合せず、パーツリストをしらみ潰しに調べたり加工なんかも日常茶飯事。
とくにメーター関係の配線が多いダッシュボード内は手を焼いたそうで、仲間たちの手を借りつつ2年の歳月をかけて完成させたそうだ。
もうひとつはユニットごと移植したABS。本体はフロントバンパーの内部に隠し、配管をほとんど作り直したという。
ハイラックス純正部品も流用したエクステリア
エクステリアはシンプルさを心がけており、エアロはフロントに純正オプションのリップスポイラー、ほかはノーマルでボディカラーもホワイトとシルバーと、街に溶け込む自然なスタイリングを目指した。
いっぽうで足まわりは「低くても走れる」がテーマで、Tディメンドの車高調にアクスル&ロアアーム加工、メンバー上げと徹底的に手を入れている。
ハイラックス純正がそのまま装着できたクリアなテールレンズと、それと似たテイストで自作したハイマウントストップランプも面白い。
もっともコレでYさんの理想とする姿になったワケじゃない。次はやや古くなってきたインテリアに手を付ける予定で、内装の張り替えを始め大まかな計画はすでに頭のなかにあるようだ。ベース車両の希少性もさることながら、作業のほとんどをプライベートというからすごい。まだまだ進化しそうなYさんのbBオープンデッキ、次のステージではどんな姿になるのか乞うご期待!