10年以上乗るのが当たり前の時代に!
ちょっと前まで、クルマの寿命は10年10万kmなんていわれていたが、今や乗用車の平均使用年数は13.51年。10年前のクルマならまだまだ現役どころか、古いクルマというイメージすら薄いはず。そうした10年前のクルマ、2010年に発売されていたクルマを振り返ってみよう。
日産ジューク
新しいスタイルのSUVとして注目を集めた日産のジュークも2010年のデビュー。デザインは日産デザインヨーロッパ(NDE)と、日産グローバルデザイン本部(NGDC)の合作である。クーペとSUVを融合させたイメージで、今でも悪くはないスタイルだ。
ジュークという車名は、英語で「(アメリカンフットボールなどにおいてディフェンスを)軽快にかわす」という意味。機敏さや前向きさという意味が込められていた。2020年6月に国内での販売は終了し、P15型キックスにバトンタッチしている。
日産初代リーフ
日産のEV、リーフがデビューしたのも2010年。三菱i-MiEV(アイミーブ)に次ぐ量産電気自動車の第2弾だ。新車価格は376万5000円と高価だったが、補助金制度を使えば、実質300万円以下で購入できた。
リーフは、2014年1月に世界累計販売台数10万台を、2015年12月には世界累計販売台数20万台達成している。2017年に2代目のZE1型にフルモデルチェンジし、2019年にEVとしては初めてとなる累計販売台数40万台を達成している。
ホンダCR-Z
ホンダが作った本格的なハイブリッドコンパクトスポーツも2010年の発売。第31回日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、初年度は目標月間販売台数1000台に対して1万台の受注があるほどの人気があった。
またハイブリッド車として世界初の6速MT車が用意され、受注の4割がMTだった。価格は270~292万円で、後期型は「PLUS SPORTボタン」を押すと、短時間ながら3L V6エンジン並の加速感になると標榜していた。