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「グループAモチーフのR32GT-R」に2台しか存在しない「R34 NISMO S-Tune」! GT-Rだらけの巨大ミーティングで見つけた「気になる2台」

R’sミーティングで見かけた車両をピックアップ!

 10月24日に富士スピードウェイで開催されたGT-Rの祭典「R’sミーティング」には、およそ500台のGT-Rと4000人を超える来場者が訪れ大いに盛り上がった。そんな同イベント会場で見つけた気になる車両をピックアップして紹介しよう。

R32スカイラインGT-R オーナー:可児正之さん

 まず紹介するのは、往年のGT-Rファンであればその雄姿が脳裏に焼き付いているに違いないグループA車両をモチーフとした可児さんのR32スカイラインGT-Rだ。 イベント当日は奥さまの絵莉香さんとお子さんの啓介くん、豪介くんと家族4人で現地入りした可児さんだけに、スパルタンな室内には似つかわしくないチャイルドシートがしっかり装着されていたが、これは今回のために装着したもの。すでに10年ほど所有しているというが、家庭環境が変わっても愛され続けている1台である。 グループAモチーフということでフェンダーギリギリまで張り出したタイヤがインパクト大。だが、フェンダーとの干渉を恐れて引っ張り気味のタイヤを装着するドレスアップ系車両とは異なり、275/40R18という極太サイズのADVAN A052を装着。にもかかわらずステアリングは全切りが可能というから驚きだ。 エクステリアはもともとガンメタだったボディを、NISMOのZ-tuneのイメージカラーでもあったダイヤモンドシルバーへ全塗装。当日は塗り上がったばかりということで、仕上げの磨き前の参加となったそう。一方の内装は当時のタイサンGT-Rをイメージしてホワイトにペイントしてあり、スパルタンながらレースカーのクリーンさも持ち合わせていた。 気になるエンジンはグループA仕様のカムやバルブスプリングなどを奢り、モーテックで制御することでグループA車両を上まわる660ps/69kg-mというパワーを発生。じつは可児さんはレーシングドライバーで、平手晃平氏が運営する「車で遊ぼう!」の耐久レースドライバーに選出されており、過去にはR32タイプMでドリフトをしていた腕の持ち主なのだ。 今後は純正ブレンボからブレーキをアップグレードしたいという可児さんのR32は、まだまだ進化することを止めることはなさそうである。

R34スカイラインGT-R オーナー:ackyさん

 続いて紹介するのは、ackyさんの所有するR34スカイラインGT-Rだ。ライトニングイエローと呼ばれる鮮やかな黄色は、R34スカイラインGT-R登場時の広報車としても導入されたカラーであり、当時のメディアなどで目にした記憶がある人も多いのではないだろうか? しかし実際のところ、ライトニングイエローを纏ったR34GT-Rは100台にも満たない台数しか販売されなかったようで、非常に希少なカラーとなっている。

 ただ、ackyさんのGT-Rはそんな希少なボディカラーを纏っているだけではない。NISMOが良質な中古車をベースに造り上げたコンプリートカー「S-tune」であり、ライトニングイエローのS-tuneはわずか2台しか製造されなかったという超レアモデルなのだ。 このS-tuneは「S1エンジン」と呼ばれる、400ps/45.0kg-mを発揮するチューニングが施されたRB26DETTエンジンを搭載している。サスペンションやブレーキ類、エアロキットまで総額360万円のNISMOパーツが組み込まれたもので、企画がスタートした2004年当時の価格は700万円~750万円だったというから、今の価格からすると破格と言えるものだった。 そんな希少なモデルを手に入れたackyさんは元々バイクでバリバリ走っていたのだが、残念ながら事故によりバイクを降りることに……。それなら速い4輪として知られているGT-Rを買おうと中古車を物色しはじめた。 探し始めたのは今からおよそ4年ほど前だったが、状態の良いものを探しているうちにGT-Rはどんどん高騰を続け、当初よりも相場が100万円ほど高くなってしまう。「このままでは買えない金額になってしまう」と思いはじめたタイミングでこの黄色いGT-Rが在庫車両として掲載され、無事購入に至ったとのこと。

 すでに高い完成度を誇るS-tuneだけに、自ら手を加えたのはホイールをLM GT4の19インチにし、レカロのSR-7を2脚入れた程度。年に1度はサーキット走行も楽しんでおり、猫可愛がりし過ぎない点も素晴らしい。 ちなみにボディカラーのイエローはackyさん自身のラッキーカラーであり、限定のグリーンカラーのSR-7はバイク乗り時代の愛車がカワサキだったことに由来している。一見するとアンマッチにも思えるが、実際に装着した状態を見ると意外なほどマッチしており、これも唯一無二の個性となっている点が印象的であった。

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