キャンピングカーと車中泊カーを考察しながら使い勝手の違いを考える!
本サイトで、以前キャンピングカーの不要な装備を記事化したところ「キャンピングカーはいらないじゃん!?」という結論が出てしまった。そこで、最近流行の「バンライフ」やライトな「軽キャン」など、8ナンバー登録できて、装備充実なキャンピングカーほどじゃないけど、十分にキャンプやアウトドアが楽しめるいま流行の車中泊カーを考えてみる。
キャンプスタイル次第ではキャンパー装備を持て余してしまうことも……
8ナンバー登録のキャンピングカーを考察した記事を執筆した際、使用頻度の低い装備を考えたら「キャンピングカーは不要」との結論に達してしまった。ここで、間違えないでほしいのは「キャンピングカー」を否定しているのはなく、一般的な「オートキャンプ」を楽しむ人たちにとっては「不要」ということである。
キャンピングカーの維持費は「安い」というのは誤り
そもそも、8ナンバー登録のキャンピングカーだが、今、多くのキャンパーたちに支持されているのは「バンコン」と呼ばれるモデル。ハイエースやNV350などのミニバンがベースとなり、コンパクトな軽キャンパーではN-BOXやN-VANが主流になっている。
もちろん8ナンバー登録されたキャンピングカーにはメリットもあり、税金面の優遇や商用車ベースの場合には車検取得期間が毎年2年へと変更される(4ナンバーや1ナンバーは1年ごとの車検)。
車中泊やキャンプで使える純正OPパーツ充実のミニバンが台頭
そして、キャンピングカー不用説を唱える大きな理由の筆頭が「ミニバンの進化」である。ひと昔前までの「ワンボックスカー」と呼ばれていた時代は、ボディが剥き出しのままの内装や簡易的な肉薄のリヤシートなど、ムダな装備を徹底的に削ぎ落として仕事用に特化した「商用車」がほとんどであった。
アウトドアやキャンプを満喫できる車中泊に便利なモデルとは?
わずかばかりの税金の優遇のために8ナンバー登録のキャンピングカーを手に入れるのなら、市販のミニバンや軽ワンボックス、シートアレンジが豊富なファミリーカーで車中泊を楽しむ方がお得感は大きいことになる。では、「車中泊」に向いているクルマにはどんなモデルが適しているのだろうか?
また、軽自動車ならばN-BOXやN-VANだけでなく、ダイハツ・ウェイク、スズキ・エブリイもおすすめだ。小型乗用車ならば日産セレナやNV200(バネット)、トヨタ・シエンタ、ホンダ・フリード+などの人気が高く、日常と非日常を一台二役で両立することが可能だ。ハイブリッドモデルを選べばエコカー減税の対象となるので、税金面でも大きなアドバンテージになる。
【まとめ】ライフスタイルが多様化するなかで自分に合ったクルマ選びが大切
全国各地を旅する人や、サーフィン/ロードバイク/MTB/釣り/レースなどの特化した趣味の相棒として使うのなら、ベース基地となるキャンピングカーは大きな味方になるに違いない。しかし、日帰りや1泊、2泊3日程度の日程をオートキャンプ場で過ごす一般的なキャンパーにとって、8ナンバー登録のキャンピングカーを持つメリットは決して大きくはない。