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じつは街乗りでも「フルバケットシート」がいい? カーライフに合わせた最適な「シート」選びとは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 日産自動車/本田技研工業/RECARO/BRIDE/Auto Messe Web

シーン3)サーキットでガンガン走りたい場合

 続いてはサーキット走行がメインの層。モチロン相性がいいのはリクライニング機構を排したフルバケットで、可動部分がないため圧倒的な剛性感を誇り、軽量かつサポート部もセミバケより全体的に大きめ。ただしリクライニングしないからこその注意点もある。

フルバケットシート

 イチバンは身体のサイズに合っているかどうかで、小さすぎれば窮屈で正確な操作をするのが難しいし、大きすぎれば肝心のホールド性がスポイルされてしまう。一部には座面を広げたり背もたれを高くし、体型の大きなドライバーに合わせたモデルや、逆にシートに貼り付けて隙間をなくすクッションもある。心配な人はバケットシートの現物を展示しているプロショップ、またはイベントで実際に座ってみてから選んだ方が安心だ。

長距離の高速道路移動などはフルバケがいいことも

 なお近年は『ヘッドガード』と呼ばれる、頭部を保護する形状を持つシートも多いが、車検をクリアできない競技専用モデルもあるので注意しよう。以上がカーライフに対する大まかなシートの選び方。ちなみに「フルバケは身体が動かないから疲れる」と考える人もいるが、フルバケのほうが身体に力を入れて支える必要がないため、結果として長時間になるほど疲労度は低いともいえるのだ。

 そのため、街乗りオンリーでも長距離を移動する機会が多ければ、バケットシートを使うのは決して間違いじゃない。休憩や仮眠の必要があれば助手席に移動すればいい話で、最近トラックに社外シートが人気なのも同じ理由だろう。

フルバケットシート装着のイメージ

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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