ホンダ・シビッククーペ(EG/EK)
1993年に日本市場でシビックファミリーに加わったシビッククーペは、当初アメリカ市場向けに販売されていたモデルでした。
当時のシビッククーペというとスポーティな走りを期待してしまいますが、ハッチバックのスポーツグレード「SiR」に相当するグレードはありません。どちらかと言えばセクレタリーカー的なイメージが強いモデルとなってしまい、当時はあまりインパクトがありませんでした。
しかし、映画ワイルドスピードシリーズに端を発したスポコンブームもあってか、中古相場は高騰傾向へと変化。 搭載されたエンジンは130psと170psのSiRに比べると控えめながら、エンジンの載せ替えやエンジンチューニングのノウハウが生かせるモデルということもあり、カスタムベースとして人気を博しています。
トヨタ・ソアラ(JZZ30)
初代、2代目とデートカーとして人気を博したソアラ。続く3代目は1991年に登場しました。北米市場を中心にレクサスブランドで展開することもあり、流線形のデザインへと大幅に変更を受けています。 なお、デザインはアメリカのスタジオ「CALTY」が担当。しかし、大幅なイメージ変更とバブル崩壊によるクーペ市場の衰退により、先代モデルほどのスマッシュヒットをすることなく、10年間細々と販売され続けたような形で2001年に生産終了となりました。 トップグレードは4リッターV8エンジンを搭載していました。しかし、中古車市場で再評価を受けたのは2.5Lツインターボエンジン1JZ-GTEを搭載したグレード。 チューニングノウハウが豊富な1JZ-GTEを搭載し、MTがラインアップにあったFRということでドリフトユーザーを中心にチューニングベースとして人気を博す結果となりました。同エンジンを搭載するマーク2系はドリフトでは定番となっていたため、それよりも安く手に入れられるチューニングベースという側面もあったものと思われます。