今注目の女性ドライバーが人気のツーリングカーレースに2戦参戦
WTCR(世界ツーリングカー・カップ)を頂点とし、各国で開催され世界的⼈気を誇る本格的ツーリングカーレースの⽇本シリーズ、TCR ジャパンシリーズ(以下 TCRJ)。同シリーズにDOME RACINGからHonda CIVIC TCRで2戦参戦させていただきました。今回は、そこで学んだことを皆さんにリポートしますね!
TCRって何? 参戦するのにいくらかかるの?
TCRとは、前輪駆動でターボ付1750〜2000ccエンジンを搭載する市販車をベースにしたTCR規格車両で争われるレースパッケージ。TCRJは、そのほとんどの大会が全日本スーパーフォーミュラ選手権と併載され、鈴鹿サーキットやふじスピードウェイなど国内6サーキットにおいて年間6戦で争われます。 レースフォーマットは、各大会でSaturday シリーズ、Sunday シリーズが開催され、それぞれ公式予選と決勝レースを行います。公式予選は15分間、決勝レースは2021年はCOVID19の影響を受けて、20分+1周のスプリントレースで行われました(本来は23分)。 タイヤサプライヤーは横浜ゴムのワンメイクで、スリックタイヤとウエットタイヤが用意されます。2021年シリーズは、Honda、Audi、Alfa Romeo、Volkswagen、CUPRAという5メーカーの車両がエントリーしました。シリーズのエントリー代は、240万円(税別)です。
Honda CIVIC TCRってどんなクルマ?
Honda CIVIC TCRは、TCR初代モデルのFK2に続き、現行は2代目のFK7/8型がベースです。最大の特徴は、コーナリングパフォーマンスの高さと、加速性能を向上させるアンチラグシステムの搭載です。さらにローンチサポートシステムという、クラッチミートの瞬間をクルマ側で補助制御し、最小のホイールスピンで抜群のロケットスタートを可能にしてくれる機能があることです。 予選や決勝バトル中はアンチラグシステムを使用しますが、シフトダウンで「バババン、バババン」と弾ける炸裂音はとても快感で、ドライバーのハートに熱い火をつけてくれます。GT500車両やSF車両に搭載されているシステムと基本的には同じ機構ですね。