今注目の女性ドライバーが人気のツーリングカーレースに2戦参戦
WTCR(世界ツーリングカー・カップ)を頂点とし、各国で開催され世界的⼈気を誇る本格的ツーリングカーレースの⽇本シリーズ、TCR ジャパンシリーズ(以下 TCRJ)。同シリーズにDOME RACINGからHonda CIVIC TCRで2戦参戦させていただきました。今回は、そこで学んだことを皆さんにリポートしますね!
TCRって何? 参戦するのにいくらかかるの?
TCRとは、前輪駆動でターボ付1750〜2000ccエンジンを搭載する市販車をベースにしたTCR規格車両で争われるレースパッケージ。TCRJは、そのほとんどの大会が全日本スーパーフォーミュラ選手権と併載され、鈴鹿サーキットやふじスピードウェイなど国内6サーキットにおいて年間6戦で争われます。
Honda CIVIC TCRってどんなクルマ?
Honda CIVIC TCRは、TCR初代モデルのFK2に続き、現行は2代目のFK7/8型がベースです。最大の特徴は、コーナリングパフォーマンスの高さと、加速性能を向上させるアンチラグシステムの搭載です。さらにローンチサポートシステムという、クラッチミートの瞬間をクルマ側で補助制御し、最小のホイールスピンで抜群のロケットスタートを可能にしてくれる機能があることです。
Honda CIVIC TCRにまつわるQ &A
さて、ここからは、Honda CIVIC TCR について質問形式で解説していきます!
Q.⾞重は?
1265kg(ドライバー含む)です。これに、世界中のシリーズにおけるモデル別予選タイムの速さに従ってBoP(バランス・オズ・パフォーマンス)が追加されます。CIVIC TCRは、2021年11月現在+20kgと規定されているので、1285kg(ドライバー含む)です。
Q.エンジンはノーマルなの? シフトは H パターン? パドル?
FK8/TYPE R市販車と同じ4気筒ターボエンジンです。ミッションはパドルシフト付き6速シーケンシャルギヤボックスです。
Q.最高出力は? 最高速はいくつ?
約340bhp(340ps)です。鈴鹿サーキットのホームストレートエンドで236km/h出ました。
Q.アクセル全開にするとどんな感じ? フルブレーキすると? パワステはあるの?
アクセルを全開にするとものすごいパワーでフロントが引っ張られます! ブレーキはABS(アンチロック・ブレーキシステム)とブレーキ倍力装置のマスターバックがないので、最初は分厚い鉄板を踏んでるような感覚で、蹴り飛ばさないと全然減速できないし、コントロールは繊細なイメージでした。
Q.タイヤはいくら?
2021年は、1本4万4500円(税別)、4本サイズは同じです。大体1大会につき、プラクティスを含めて5~6セット使用しますので、89万円~106万8000円(税別)というところですが、使用方法によります。
Q.改造費は? 車両はいくらするの?
各車ともパフォーマンスアップのためのオプションパーツの設定はありますが、改造は許されていません。車両価格は本体が 12万9500ユーロ(日本円でおよそ1698万円)。そのほかスペアホイールといった必要パッケージを合わせて、15万450ユーロ(日本円でおよそ1973万円)です。イタリアJ.A.S社から日本への海上輸送費が約120万円(車両搭載から約40日で届きます)なので、おおよそ2093万円で購入することができます。ただ海上輸送費は、現状はCOVID19の影響で乱高下しているそうです。
Q.どうやって買える?
CIVIC TCR車両製作会社である伊 J.A.S. motorsport s.r.l 社の日本国内正規販売代理店である、株式会社童夢にて購入可能です。
まとめ
今回参戦させていただき体感した、国内最速FF車両レース「TCRJ」の楽しさを、みなさんに少しでもシェアできたかな。気になる方は、ぜひホームページやYouTubeなどで必要な情報を収集してみてくださいね。そして来シーズンの TCRJも注目してほしいです!