WRC9連覇のローブ、いまだ衰えず
ラリーが始まると同時にローブの快進撃が始まります。オープニングステージを総合9位、そこからはステージを重ねるごとに順位を上げ、LEG1終了時点でなんと総合6位! 最新の「R5」や「R-GT」マシンを相手に互角以上の走りを見せ、周囲を驚かせました。
デルクールは少し出遅れて総合19位。パニッツィは総合15位でLEG1を終えました。LEG2もローブの勢いは止まらず、SS10で総合3位に浮上! ギャラリーはもちろん、メディアもポディウムフィニッシュへの期待が高まります。306マキシがポディウムフィニッシュって何年ぶり? って話題も出るぐらいでした。
そして迎えた最終ステージ。誰もがローブのポディウムに期待を寄せていたのだけど、なんとトラブルで順位を総合6位に落としてしまいました。残念! これはボクの勝手な予想だけど、現役の若手選手たちに速さを嫌っていうほど見せつけて、奮起を促しつつも最後は花を持たせたんじゃないかなあ?
犬猿の仲と言われているふたりだったけど
現役当時は色々あって仲が悪かったデルクールとパニッツィ。あわよくば握手させよう! と思っていたんだけど、たまたまなのかやっぱりまだ確執があるのか、ふたりが遭遇する場面に立ち会えませんでした。しかし、後日目にした現地のリポートでふたりが笑顔で写真に収まっているのを見て、ふたりとももういいオトナだもんなあ、と少し安心。
ちなみに、デルクールはSS10でミッショントラブルでリタイア。パニッツィは総合15位でフィニッシュしました。
FMX界のスーパースターと日本からのドライバーも参戦
ラリーを制したのは「シトロエンC3Rally2」のヨアン・ボナート。2020年のフランスチャンピオンであるボナートは昨年から「ERC(ヨーロッパラリー選手権)にも積極的に参戦中。
「プジョー208Rally4」のワンメイクで併催される「208ラリーカップ」には、フリースタイル・モトクロス界のスーパースター、トム・パジェスがラリー初参戦。クラス最下位に終わったものの自身初のラリーを楽しんだ様子。
また、日本から海外ラリーに積極的に参戦中の川名 賢はクラス9位でフィニッシュ。川名は「208ラリーカップ」第6戦にも参戦し、雨が降り続く難しいコンディションとなるなか、3位を獲得。海外では初のポディウムフィニッシュとなりました。